知る人ぞ知るポムロルの隠れた名シャトー。
非常に高い樹齢から生み出される凝縮感溢れる味わい。
見事に均衡が取れた、バックヴィンテージが限定入荷。
クロ・レグリーズの息子とクリネの娘が結婚したことに由来するシャトー・レグリーズ・クリネ。
ふくよかかつジューシーで、果実味豊かな味わいは
典型的なポムロルのスタイルを実現しています。
その品質の高さに反して、日本ではあまり知られていないシャトーの一つです。
1983年までは、ここより大きく名前も知られたポムロルのシャトー、
クロ・レネの所有者であるピエール・ラセールが、
「メテイヤージュ・システム(ブドウ畑の賃貸契約タイプ)」で運営。
彼はバランスの良く、しなやかでありながらリッチで重厚な、
巧みに醸造されたワインを造っていました。
その後、経営は若く、非常に献身的なドゥニ・デュランドー氏の手に渡り、
この小さなシャトーをポムロルの非公式格付けの最高位に押し上げようと努力を続けています。
その努力の甲斐あって、1983年以降安定して高い評価を得ており、
ワインアドヴォケイトの評価においては数えるほどしか90点を下回っていません。
その秘訣は非常に高い樹齢、厳しいブドウのセレクションにあります。
1956年にボルドーを記録的な霜害が襲ったときを含め、
レグリーズ・クリネは大規模な植え替えを行っていないため
中には樹齢100年を超える古い樹があり(平均樹齢40~50年)、
古樹ならではの重厚な複雑さを感じることが出来ます。
1997年は不順な天候ながらも豊作の年。
8月の日照量が少なく危惧されましたが、
9月には素晴らしい晴天に恵まれ、ブドウは十分に成熟。
穏やかな酸と甘いタンニンを持つ
早熟で、柔らかい味わいが特徴のワインが多く造られました。
イチジク、ドライフルーツの濃密なアロマに コーヒーやローストのブーケ。
肉厚だったタンニンは甘美で滑らかなものに変化し、
見事なバランスを維持しています。
1997年の最高傑作の一つと言えるでしょう。
古樹から生み出される凝縮感のある味わいが魅力。
知る人ぞ知るワイナリーの稀少なバックヴィンテージを是非お試しください。
評価:ワインアドヴォケイト誌(パーカーポイント)にて91点を獲得。
ワインスペクテーター誌にて91点を獲得。
※オールド・ヴィンテージ商品のため、経年によりボトルやラベルに汚れやキズなどがある
場合がございます。予めご了承ください。
※ 数量限定の販売につき売り切れの際はご容赦ください。
※ワインショップ・エノテカ各店ではお受付しておりません。
コルクにカビが生えているワインは保管の良い証
ワインの理想的な保管条件は温度が15℃前後、湿度が75%前後です。この条件はカビが発生しやすい状態で、ワインセラーで長期間保管していると、キャップシールの中、コルクの上部にカビがつくことが多くあります。もしコルクにカビがついていた場合はしっかり拭き取っていただければ問題はありませんのでご安心下さい。
ラベルの汚れはオールド・ヴィンテージならば避けられないもの
長く保管されればされるほど、外見は完全な状態ではなくなります。長期間理想的な状態で保管されていたワインの多くは、高い湿度によってラベルにシワやシミができます。
シャトーによっては、蔵出し直前にラベルを張り付ける場合があり、オールド・ヴィンテージのワインでも綺麗なラベルのワインもあります。シワ・シミがあるからといって、保管状態をご心配される必要はありません。
液面が下がっているのは、熟成の結果です
オールド・ヴィンテージのワインには、しばしば漏れた形跡が無いにも関わらず、ワインの量が目減する不思議な現象が起きます。これはコルクの絶妙な弾力性が関係しています。コルク栓で閉めたワインボトルは完全密閉ではなく、ワインは空気と触れ合っていることで、少しずつ科学変化が起き、ゆっくりと熟成していきます。
このような熟成中の変化を指して、ワインは呼吸していると表現されています。
飲む前は最低一週間はボトルを立てておきましょう
ワインは熟成の過程で、長い時間をかけて不溶性の沈殿物が発生します。これが澱(オリ)と呼ばれるものです。澱は元々ワインに溶け込んでいた自然の成分が固形化したものなのでお飲みいただいても問題はありません。しかし口当たりが悪く、強い渋味を感じるため、できるだけ飲みたくないものです。
そうは言っても配送や持ち運びによってボトルが振動すると、澱が舞ってボトル全体に浮遊しまいます。そこでオールド・ヴィンテージのワインを飲む前は、ボトルを立てて澱を瓶底にためるようにしましょう。
目安としては、一週間ほど立てて保管することをおすすめします。
コルクはゆっくり丁寧に抜きます
熟成を重ねると、コルクが柔らかく脆くなります。そのため若いワインのように勢いよく抜くのではなく、ゆっくりと丁寧に引き上げるように抜栓します。もしコルクが折れてボトルの中に落ちてしまったら、デキャンタに移して飲む方法がベストです。
ゆっくり丁寧にグラスに注ぎます
オールド・ヴィンテージのワインを飲む時は、勢いよく注がずに澱が舞いあがらないようにゆっくりと注ぎます。
そうすることで、最後までボトルの底に澱をためておくことができます。ためておいた澱は勿体ないですが、飲まずに捨ててしまいましょう。目安として瓶底1cm残しておくと良いとされています。
一本丸ごと味わいましょう
ボトルを立てておいたオールド・ヴィンテージのワインは、同じ1本でも上部と下部では味わいが異なります。
ボトルの下部ほど濃度が濃くなります。一本のワインで違った味わいを楽しみたい場合にはボトルから直接グラスに注ぎ、味を均一化するにはデキャンタに移すことをおすすめします。