シャトー・ラ・コンセイヤントとヴュー・シャトー・セルタンに囲まれた好立地。
古典的なポムロルのスタイルを守り続ける
深みのある甘美なアロマとフィネスに富んだ厚みのある味わい。
シャトー・プティ・ヴィラージュは、ピション・バロンと同じく、
アクサミレジム社が所有するシャトー。
ランシュ・バージュからジャン・ミシェル・カーズの優秀なチームが派遣されることになり、
ポムロルのシャトーの中でトップクラスの造り手へと成長することになります。
北はヴィユー・シャトー・セルタンとセルタン・ド・メイ、
東はラ・コンセイヤント、南はボールガールと境を接する素晴らしい立地条件。
所有面積およそ10.5haという小規模なシャトーながらも、
ポムロルでも指折りの品質を誇っていると称されています。
イギリスのワイン評論家であるヒュー・ジョンソン氏は
「蘇ったトップクラスの地所。プラムのフレーバーのある、力強いワイン。」
「最上位の地所だが、さらに上を目指している。」と
高評価の★★★(トリプルスター)をつける程の実力派。
畑は砂利が多く、また鉄分に富んだ底土には粘土が混在。
平均樹齢はおよそ30年、5600本/haで植樹、
新樽率60~70%でおよそ15カ月の樽熟成が行われます。
ブドウはメルロを主体に、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨンのブレンド。
メルロの比率が高いので、メルロが十分な熟成に達し、
収量が適正である年には、豊かで官能的なワインができるシャトーです。
メルロとカベルネ・フランは複雑な香りと長く繊細なフィニッシュをもたらし、
カベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドすることにより熟成に適した深みや骨格が増します。
1998年のフランス・ボルドー地方は、豊作の年。
地区によりバラツキはあるものの相対的には成功した年です。
8月の熱波がブドウを完熟させ、
甘いタンニンと力強さを備えたワインが造られました。
深いルビー色。ブラックベリーなどの黒系果実の甘いアロマに
チョコレート、リコリス、シガーの香りが重なります。
瑞々しい果実味は熟成を経て深みを増しており、
ポムロルらしい複雑なフィネス、豊かなタンニンが合わさる
リッチな味わいを堪能できます。
ポムロルでも指折りのクオリティを備えたシャトーの貴重なバックヴィンテージ。
熟成を経てより複雑味を増したプティ・ヴィラージュをぜひお試しください。
※ 画像はイメージの為、実際の商品と若干異なる場合がございます。
コルクにカビが生えているワインは保管の良い証
ワインの理想的な保管条件は温度が15℃前後、湿度が75%前後です。この条件はカビが発生しやすい状態で、ワインセラーで長期間保管していると、キャップシールの中、コルクの上部にカビがつくことが多くあります。もしコルクにカビがついていた場合はしっかり拭き取っていただければ問題はありませんのでご安心下さい。
ラベルの汚れはオールド・ヴィンテージならば避けられないもの
長く保管されればされるほど、外見は完全な状態ではなくなります。長期間理想的な状態で保管されていたワインの多くは、高い湿度によってラベルにシワやシミができます。
シャトーによっては、蔵出し直前にラベルを張り付ける場合があり、オールド・ヴィンテージのワインでも綺麗なラベルのワインもあります。シワ・シミがあるからといって、保管状態をご心配される必要はありません。
液面が下がっているのは、熟成の結果です
オールド・ヴィンテージのワインには、しばしば漏れた形跡が無いにも関わらず、ワインの量が目減する不思議な現象が起きます。これはコルクの絶妙な弾力性が関係しています。コルク栓で閉めたワインボトルは完全密閉ではなく、ワインは空気と触れ合っていることで、少しずつ科学変化が起き、ゆっくりと熟成していきます。
このような熟成中の変化を指して、ワインは呼吸していると表現されています。
飲む前は最低一週間はボトルを立てておきましょう
ワインは熟成の過程で、長い時間をかけて不溶性の沈殿物が発生します。これが澱(オリ)と呼ばれるものです。澱は元々ワインに溶け込んでいた自然の成分が固形化したものなのでお飲みいただいても問題はありません。しかし口当たりが悪く、強い渋味を感じるため、できるだけ飲みたくないものです。
そうは言っても配送や持ち運びによってボトルが振動すると、澱が舞ってボトル全体に浮遊しまいます。そこでオールド・ヴィンテージのワインを飲む前は、ボトルを立てて澱を瓶底にためるようにしましょう。
目安としては、一週間ほど立てて保管することをおすすめします。
コルクはゆっくり丁寧に抜きます
熟成を重ねると、コルクが柔らかく脆くなります。そのため若いワインのように勢いよく抜くのではなく、ゆっくりと丁寧に引き上げるように抜栓します。もしコルクが折れてボトルの中に落ちてしまったら、デキャンタに移して飲む方法がベストです。
ゆっくり丁寧にグラスに注ぎます
オールド・ヴィンテージのワインを飲む時は、勢いよく注がずに澱が舞いあがらないようにゆっくりと注ぎます。
そうすることで、最後までボトルの底に澱をためておくことができます。ためておいた澱は勿体ないですが、飲まずに捨ててしまいましょう。目安として瓶底1cm残しておくと良いとされています。
一本丸ごと味わいましょう
ボトルを立てておいたオールド・ヴィンテージのワインは、同じ1本でも上部と下部では味わいが異なります。
ボトルの下部ほど濃度が濃くなります。一本のワインで違った味わいを楽しみたい場合にはボトルから直接グラスに注ぎ、味を均一化するにはデキャンタに移すことをおすすめします。