グラーヴ地区の個性を網羅する、
完成度の高いフィネスとエレガンス。
時を経て深みを纏った味わい深い1本。
ペサック・レオニャンの森に囲まれたドメーヌ・ド・シュヴァリエ。
”騎士”という意味の「シュヴァリエ」が名前についているのは、
このドメーヌがスペインの巡礼地、サンティアゴ・デ・コンポステーラまでの
通り道にあり、それを守る騎士という意味で付けられたと言われています。
赤ワインにおいては、果皮からタンニンを最大限に引き出す為にやや高めの32℃にて発酵。
50%の新樽率にて熟成されており、細部にまで神経が行き届いた醸造により
しっかりとした構造の素晴らしいワインを造り出しています。
その安定した出来栄えから、常に注目度の高いドメーヌとして挙げられ、
赤・白共にグラーヴ地区のグラン・クリュとして認められています。
良年の赤は深い色、並外れたフィネス、アロマの複雑さ、バランスを持ち、
グラーヴ地区の個性をよく表したワインとして高く評価されています。
赤・白共に極めて晩熟で、若いうちは硬く閉じているだけに、
飲み頃を迎えたオールド・ヴィンテージのワインがオススメです。
1994年のボルドー地方は夏の天候に恵まれた年。
収穫時期に雨が降った為、ブドウの摘み取り時期の判断と選別に注力した生産者が、
質の良いブドウから優良なワインを生産したヴィンテージです。
生産量は少なかったものの、全体的に良く熟したブドウから、
タンニンのしっかりしたワインが出来上がりました。
ラズベリー、ブラックベリーなどの濃密な果実のアロマに、
スミレの花、芳ばしいトースト、そしてミネラルのニュアンス。
綺麗に溶け込んだタンニンが心地良く、
上品な酸味と果実の旨味が口いっぱいに広がります。
飲み頃を迎えた今、まさにじっくりお楽しみ頂きたい上質な1本です。
※
オールド・ヴィンテージ商品のため、経年によりボトルやラベルに汚れやキズなどがある
場合がございます。予めご了承ください。
※ 数量限定の販売につき売り切れの際はご容赦ください。
※ワインショップ・エノテカ各店ではお受付しておりません。
コルクにカビが生えているワインは保管の良い証
ワインの理想的な保管条件は温度が15℃前後、湿度が75%前後です。この条件はカビが発生しやすい状態で、ワインセラーで長期間保管していると、キャップシールの中、コルクの上部にカビがつくことが多くあります。もしコルクにカビがついていた場合はしっかり拭き取っていただければ問題はありませんのでご安心下さい。
ラベルの汚れはオールド・ヴィンテージならば避けられないもの
長く保管されればされるほど、外見は完全な状態ではなくなります。長期間理想的な状態で保管されていたワインの多くは、高い湿度によってラベルにシワやシミができます。
シャトーによっては、蔵出し直前にラベルを張り付ける場合があり、オールド・ヴィンテージのワインでも綺麗なラベルのワインもあります。シワ・シミがあるからといって、保管状態をご心配される必要はありません。
液面が下がっているのは、熟成の結果です
オールド・ヴィンテージのワインには、しばしば漏れた形跡が無いにも関わらず、ワインの量が目減する不思議な現象が起きます。これはコルクの絶妙な弾力性が関係しています。コルク栓で閉めたワインボトルは完全密閉ではなく、ワインは空気と触れ合っていることで、少しずつ科学変化が起き、ゆっくりと熟成していきます。
このような熟成中の変化を指して、ワインは呼吸していると表現されています。
飲む前は最低一週間はボトルを立てておきましょう
ワインは熟成の過程で、長い時間をかけて不溶性の沈殿物が発生します。これが澱(オリ)と呼ばれるものです。澱は元々ワインに溶け込んでいた自然の成分が固形化したものなのでお飲みいただいても問題はありません。しかし口当たりが悪く、強い渋味を感じるため、できるだけ飲みたくないものです。
そうは言っても配送や持ち運びによってボトルが振動すると、澱が舞ってボトル全体に浮遊しまいます。そこでオールド・ヴィンテージのワインを飲む前は、ボトルを立てて澱を瓶底にためるようにしましょう。
目安としては、一週間ほど立てて保管することをおすすめします。
コルクはゆっくり丁寧に抜きます
熟成を重ねると、コルクが柔らかく脆くなります。そのため若いワインのように勢いよく抜くのではなく、ゆっくりと丁寧に引き上げるように抜栓します。もしコルクが折れてボトルの中に落ちてしまったら、デキャンタに移して飲む方法がベストです。
ゆっくり丁寧にグラスに注ぎます
オールド・ヴィンテージのワインを飲む時は、勢いよく注がずに澱が舞いあがらないようにゆっくりと注ぎます。
そうすることで、最後までボトルの底に澱をためておくことができます。ためておいた澱は勿体ないですが、飲まずに捨ててしまいましょう。目安として瓶底1cm残しておくと良いとされています。
一本丸ごと味わいましょう
ボトルを立てておいたオールド・ヴィンテージのワインは、同じ1本でも上部と下部では味わいが異なります。
ボトルの下部ほど濃度が濃くなります。一本のワインで違った味わいを楽しみたい場合にはボトルから直接グラスに注ぎ、味を均一化するにはデキャンタに移すことをおすすめします。