一貫したスタイルを守り続ける堅実なシャトー。
綺麗に熟成を重ねた味わいに魅了される、
柔らかく優雅な雰囲気をもつ女性的なワイン。
メドック格付け 第五級
生産量の少なさからかあまり名の知れたシャトーではありませんが、
そのエレガントなポイヤックスタイルにはファンの多い銘柄。
オーナーのグザヴィエ・ボリー氏はデュクリュ・ボーカイユのオーナー、
ブルーノ・ボリー氏の実兄です。数年前までデュクリュ・ボーカイユを
取り仕切っていましたが、現在は弟に任せ、
グラン・ピュイ・ラコストとオー・バタイィに専念するようになりました。
その後、2つのシャトーは格段にクオリティを向上させています。
「シャトー・グラン・ピュイ・ラコスト=ポイヤック」と
「シャトー・デュクリュ・ボーカイユ=サン・ジュリアン」の中間といわれる
スタイルは健在で、ポイヤックの中でもエレガントで軽やかな印象です。
ブドウ畑は石灰岩を基盤にした厚い砂礫層の上にあります。
発酵は温度調節されたステンレス槽で16〜20日間。
その後新樽を30〜50%の割合で使い、16〜20ヶ月寝かせます。
瓶詰め前に、清澄処理と軽い濾過処理が行われ、
グラン・ピュイ・ラコストとともに、一貫したスタイルの
堅実なシャトーとして、隠れた人気を誇っています。
1983年のフランス・ボルドー地方は良質のブドウがよく獲れた大豊作のヴィンテージです。
夏は熱帯のような高温多湿に見舞われましたが、
9月は逆に乾燥し10月もまた例外的な天候となりました。
タンニンと果実味と酸味のバランスが理想的で、熟成によって程よく成長しています。
魅力的に年をとる代表でもあるシャトー・オー・バタイィ。
ドライフルーツのレーズンやいちぢくを思わせる香りに、紅茶やなめし革、トリュフのニュアンス。
タンニンは強すぎず、きれいで穏やかな果実味や酸味があり
熟成ならではの味わいを楽しむことが出来ます。
綺麗に熟成した良年ヴィンテージの味わいをぜひご堪能ください。
※ 画像はイメージの為、実際の商品と若干異なる場合がございます。
※オールド・ヴィンテージ商品のため、経年によりボトルやラベルに汚れやキズなどがある
場合がございます。予めご了承ください。
※ 数量限定の販売につき売り切れの際はご容赦ください。
※ワインショップ・エノテカ各店ではお受付しておりません。
コルクにカビが生えているワインは保管の良い証
ワインの理想的な保管条件は温度が15℃前後、湿度が75%前後です。この条件はカビが発生しやすい状態で、ワインセラーで長期間保管していると、キャップシールの中、コルクの上部にカビがつくことが多くあります。もしコルクにカビがついていた場合はしっかり拭き取っていただければ問題はありませんのでご安心下さい。
ラベルの汚れはオールド・ヴィンテージならば避けられないもの
長く保管されればされるほど、外見は完全な状態ではなくなります。長期間理想的な状態で保管されていたワインの多くは、高い湿度によってラベルにシワやシミができます。
シャトーによっては、蔵出し直前にラベルを張り付ける場合があり、オールド・ヴィンテージのワインでも綺麗なラベルのワインもあります。シワ・シミがあるからといって、保管状態をご心配される必要はありません。
液面が下がっているのは、熟成の結果です
オールド・ヴィンテージのワインには、しばしば漏れた形跡が無いにも関わらず、ワインの量が目減する不思議な現象が起きます。これはコルクの絶妙な弾力性が関係しています。コルク栓で閉めたワインボトルは完全密閉ではなく、ワインは空気と触れ合っていることで、少しずつ科学変化が起き、ゆっくりと熟成していきます。
このような熟成中の変化を指して、ワインは呼吸していると表現されています。
飲む前は最低一週間はボトルを立てておきましょう
ワインは熟成の過程で、長い時間をかけて不溶性の沈殿物が発生します。これが澱(オリ)と呼ばれるものです。澱は元々ワインに溶け込んでいた自然の成分が固形化したものなのでお飲みいただいても問題はありません。しかし口当たりが悪く、強い渋味を感じるため、できるだけ飲みたくないものです。
そうは言っても配送や持ち運びによってボトルが振動すると、澱が舞ってボトル全体に浮遊しまいます。そこでオールド・ヴィンテージのワインを飲む前は、ボトルを立てて澱を瓶底にためるようにしましょう。
目安としては、一週間ほど立てて保管することをおすすめします。
コルクはゆっくり丁寧に抜きます
熟成を重ねると、コルクが柔らかく脆くなります。そのため若いワインのように勢いよく抜くのではなく、ゆっくりと丁寧に引き上げるように抜栓します。もしコルクが折れてボトルの中に落ちてしまったら、デキャンタに移して飲む方法がベストです。
ゆっくり丁寧にグラスに注ぎます
オールド・ヴィンテージのワインを飲む時は、勢いよく注がずに澱が舞いあがらないようにゆっくりと注ぎます。
そうすることで、最後までボトルの底に澱をためておくことができます。ためておいた澱は勿体ないですが、飲まずに捨ててしまいましょう。目安として瓶底1cm残しておくと良いとされています。
一本丸ごと味わいましょう
ボトルを立てておいたオールド・ヴィンテージのワインは、同じ1本でも上部と下部では味わいが異なります。
ボトルの下部ほど濃度が濃くなります。一本のワインで違った味わいを楽しみたい場合にはボトルから直接グラスに注ぎ、味を均一化するにはデキャンタに移すことをおすすめします。