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ピュア&エレガントを堪能する ドイツリースリング

世界最北のワイン生産地に類する銘醸地、ドイツ。冷涼な気候による美しい酸と、凝縮したボディを備えたワインは世界中のワインラヴァ―から愛され続けてきました。そんなドイツワインのトピックといえば、2021年に国内において制定された新ワイン法。将来、ブルゴーニュのように特級畑、一級畑と法的に格付けされることが決まり、近年ドイツのテロワールが改めて注目を集めています。


こちらのページでは、ドイツのテロワールの個性が見事に反映された、おススメのリースリングをご紹介。3,000円台から手に入る村名クラスワインをはじめ、愛好家垂涎の一級畑や特級畑のワインが入荷しております。合わせて、エノテカのバイヤー陣が現地にて取材した、ドイツを代表する生産者のテロワールとリースリングへの熱い想いも必見です。是非この機会に、改めて注目を集めるドイツリースリングの魅力をご堪能ください。

目次

近年改めて注目される、テロワールの個性を表現するリースリング

ドイツといえば、辛口から極甘口までバリエーション豊かな白ワインが造られていることが特徴のひとつ。果汁糖度に応じた格付けという特殊なワイン法が存在するなど、かつては甘口ワインの輸出が好調でしたが、1990年代から食事と一緒に楽しめるワインの需要が高まり、辛口ワインが増加。また近年では、世界的に高まる健康志向の影響で、リースリングを筆頭としたドイツワインが、低アルコールで繊細なスタイルのワインとして改めて注目されています。


そこでドイツは国全体でドイツワインを押し上げるべく、2021年に新ワイン法を制定し、品質の基準を改正。2026年ヴィンテージよりブルゴーニュの格付けに倣った等級制度を施行し、地方-地域-村とAOC同様の区分を導入するとともに、特級畑、一級畑、単一畑と、畑ごとに格付けすることが決まりました。

ヴィットマンのボトル。VDPの象徴であり、商標でもある鷲のロゴがボトルネックに記されている。

畑による格付けと聞いて忘れてはいけないのが、20世紀初頭からドイツワインの品質向上に取り組むVDP(プレディカーツヴァイン醸造所連盟)です。彼らは2001年より先進的にブルゴーニュ同様のブドウ畑の格付けを実施していますが、その基準は生産者団体独自のもの。今回のワイン法改正は、彼らの掲げてきた「ワインの品質はテロワールから」という理念が法的に認められたことも意味しており、今後テロワールの個性が反映されたリースリングはますます注目を高めていくでしょう。

生産者が語る、ドイツのテロワールとリースリングの魅力

フィリップ・ヴィットマン氏

VDPの副会長も務める、ヴィットマンの当主　フィリップ・ヴィットマン氏

---ドイツのテロワールの素晴らしさとは？ ドイツのテロワールは各地によって大きく異なり、ブルゴーニュよりも多様です。私たちの拠点であるラインヘッセンの畑だけでも多様な個性があり、ブルゴーニュの土壌と共通する点が多い一方、気候は涼しく収穫はブルゴーニュよりも2週間ほど遅れて行われます。 ---リースリングの魅力は何でしょうか？ リースリングは私のお気に入りの品種で、エレガンスと透き通ったアロマが大好きです。そして、気候や土壌を素晴らしく表現してくれるブドウ品種こそがリースリングで、ドイツのリースリングを飲むということは、非常にピュアでクリアな果実のアロマを味わうと共に、さまざまな土壌の特徴を味わうことを意味します。ラインヘッセンのリースリングは、テロワールに由来するエレガンス、ピュアさ、ミネラル感を備えているのです。

ロベルト・ヘップ氏

シュロス・フォルラーツの前醸造責任者　ロベルト・ヘップ氏

---ドイツのテロワールの素晴らしさとは？ ワインに影響を与える重要な要素のうち、どんなにお金があっても操れないのが、気候と土壌です。私たちのテロワールは非常に複雑で、根を深く張ったブドウ樹は余韻に塩味や旨みを感じさせるストラクチャーを生み出します。唯一無二のテロワールであるからこそ、私たちのスタイルを誰も真似することができないのです。 ---リースリングの魅力は何でしょうか？ リースリングは私にとって全てです。土壌や気候などのテロワールを素晴らしく表現でき、我々のパッションをも表現するブドウ品種の一つであると思います。 ---日本のワインラヴァーに、メッセージをお願いします。 我々のワインがもつワインの”旨み”は、日本料理の”旨み”とも非常に相性が良いです。実際、日本に訪れた時に、たくさんの日本料理との素晴らしいマリアージュの経験をしました。是非、素晴らしいワイン体験をしていただければと思います。

コーネリウス・デンホフ氏

デンホフ 当主コーネリウス・デンホフ氏 & オーナーファミリー アナ・デンホフ氏

---ドイツのテロワールの素晴らしさとは？ 私たちが所有する畑は広く多様で、何十もの種類の岩石や土壌を網羅しており、ワインには各テロワールの特徴が綿密に反映されています。この地質学的多様性を反映したリースリングを手掛けているからこそ、私たちは世界的に知られているのです。（当主コーネリウス・デンホフ氏） ---リースリングの魅力は何でしょうか？ リースリングはナーエ地方にぴったりのブドウ品種で、我々のDNAです。テロワールはもちろん、甘口～辛口という味わいの多様性、エレガンスの表現に優れています。ピノ・ノワールと同じようにワインラヴァーが愛するブドウ品種の一つだと思います。（アナ・デンホフ氏） ---日本のワインラヴァーに、メッセージをお願いします。 リースリングは湧き水のようにさわやかで、上品でエレガントなブーケを持ち、アルコール度数が高すぎることはありません。日本料理とのペアリングにおいても特別なワイン体験になるはずです。（アナ・デンホフ氏）

テロワールの個性を反映させた、各生産者のおススメ銘柄はこちら

村名クラスのおススメ2銘柄

アイン・フンダート・ヒューゲル・リースリング・トロッケン

フレッシュな柑橘系果実を丸かじりしているようなピュアな味わい。

アイン・フンダート・ヒューゲル・リースリング・トロッケン

ヴィットマン
ドイツ
4.2 (41件)
ライトボディ
1
フルボディ

こちらのリースリングは、ビオディナミではなく、ビオロジック(有機農法)で栽培されたブドウで造られています。グラスに注ぐとレモンやライム、グレープフルーツやハーブなどのクリーンなアロマが立ち上り、柑橘類のフレッシュな果実味が溢れ、綺麗なミネラル感と酸が融和し、絶妙なバランスを演出。余韻にはレースのように伸びやかで繊細な酸が続きます。伸びやかで透明感のあるスタイルが特徴です。

2021年

2,420 円

（税抜価格2,200円）

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ヴィンケル・リースリング・カビネット

リースリングの優しい味わいが見事に表現された、絶妙なバランス感が魅力の甘口ワイン。

ヴィンケル・リースリング・カビネット

シュロス・フォルラーツ
ドイツ
4.6 (22件)
ライトボディ
1
フルボディ

こちらは熟したリンゴや洋梨、フレッシュなレモンなどの香りが芳醇に漂う、村名クラスの甘口ワイン。ブドウは粘板岩、ローム層、黄土が混じり合う複雑なテロワールの畑で収穫され、心地良い酸とミネラル感、甘みを備えたバランス感の良いワインが造られています。

2021年

3,520 円

（税抜価格3,200円）

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一級畑クラスのおススメ銘柄

ロックスハイマー・エレンプファート・リースリング・トロッケン

ナーエ屈指の名門が手掛ける、エキゾチックなアロマが魅力のキュヴェ。果実本来の旨味にスパイシーさが溶け込んだ味わい。

ロックスハイマー・エレンプファート・リースリング・トロッケン

デンホフ
ドイツ
4.2 (11件)
ライトボディ
1
フルボディ

こちらは傾斜40～60％という急斜面に広がる、南向きの一級畑で育つブドウを使用した1本。畑は豊富な日照量を確保できることができ、地殻変動により隆起したユニークなテロワールで構成されています。土壌由来のスパイシーさ、エキゾチックなアロマがワインにしっかりと表現されていることが魅力です。シャープな酸や爽やかな風味を存分に味わうために、よく冷やしてからお召し上がりください。

2021年

6,600 円

（税抜価格6,000円）

  • JS 94
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特級畑クラスのおススメ2銘柄

シュロスベルグ・グローセス・ゲヴェックス

単独所有という稀少な特級畑から生み出される、最上の1本。上品なストラクチャーを備えた、フィネス溢れる仕上がり。

シュロスベルグ・グローセス・ゲヴェックス

シュロス・フォルラーツ
ドイツ
4.6 (8件)
ライトボディ
1
フルボディ

こちらは伝統と革新の銘醸地ラインガウにおいて、シュロス・フォルラーツだけが所有する約80haの特級畑、シュロスベルグで育つブドウを用いて造られる1本。ミネラル豊富な土壌の特徴が見事に反映されており、素晴らしいストラクチャーと凝縮したボディを備えた味わいに仕上がっています。2016年ヴィンテージからは醸造の一部に大樽を用いており、ラインガウらしい豊かな果実味に加え、優雅さも併せ持っていることが特徴です。

2019年

8,250 円

（税抜価格7,500円）

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モアシュタイン・リースリング・トロッケン・グローセス・ゲヴェックス

ラインヘッセンで最も尊重される特級畑から造られる、珠玉の1本。複雑な風味が織りなす、緻密な味わいが魅力。

モアシュタイン・リースリング・トロッケン・グローセス・ゲヴェックス

ヴィットマン
ドイツ
5.0 (1件)

モアシュタインは1282年より評価されており、ラインヘッセン・ヴェストホーフェン村で単一畑として、初めて認められたグローセス・ラーゲ（特級畑）です。「ブルゴーニュの土壌と多くの類似点がある」と語られるそのテロワールには、素晴らしい石灰岩の岩盤と粘土質の表土が広がっており、その土壌に由来する凛としたミネラル感と複雑な風味がワインに与えられます。過去には評価誌で100点を獲得するなど、まさに辛口リースリングの最高峰に君臨する珠玉の1本です。

14,300 円

（税抜価格13,000円）

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入荷中のドイツリースリング

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