ヴュー・テレグラフ
DOMAINE DU VIEUX TELEGRAPHE

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ヴュー・テレグラフ / VIEUX TELEGRAPHE ワインボトル

エレガントなシャトーヌフ・デュ・パプを造る名手


ヴュー・テレグラフは、南フランスのローヌ地方に位置する、シャトーヌフ・デュ・パプの歴史ある生産者。代々受け継ぐ古樹のグルナッシュから、優美で繊細なスタイルのワインを仕立てており、著名評論家から「まるでブルゴーニュワインのようなシャトーヌフ・デュ・パプだ」と絶賛されています。

目次

例年安定した品質を誇る「シャトー・ヌフ・デュ・パプきっての生産者」

現オーナーのダニエル・ブルニエ氏(左)、フレデリック・ブルニエ氏(右)兄弟

フランスを代表する歴史あるアペラシオンの一つ、シャトーヌフ・デュ・パプにて、1891年に創業したヴュー・テレグラフ。6世代に渡りその歴史と伝統を繋ぐ家族経営のワイナリーです。そんな彼らの歴史は古く、初代オーナーのアンリ・ブルニエ氏が、ベダリッド村の高原に畑を購入したことから始まります。


平坦な土地が多いシャトーヌフ・デュ・パプの中でも標高が高い場所に位置するこの地は、土壌に小石が密集し強風が吹き荒れるため、耕作には向かない場所とされていました。そのため、代々農家を営んでいた彼らは厳しい環境にも耐えられるブドウを植樹。驚くほど素晴らしい出来ばえのワインを造りだすことに成功しました。


1940年代にはこの地でのブドウ栽培に興味を持つ人はほぼいませんでしたが、1950年代頃からワインのポテンシャルの高さが徐々に認知され、多くの生産者が参画。現在では、シャトーヌフ・デュ・パプきっての生産者として世界的高評価を獲得しており、ヴュー・テレグラフは、まさにこの地の先駆者とも言える存在なのです。


1980年代には5代目のダニエル氏、フレデリック氏兄弟が参画し、2015年以降、6代目となるフレデリック氏の息子のニコラ氏と娘のマノン氏、ダニエル氏の息子エドゥアール氏も加わり、創業時から続く、実直な畑仕事に重きを置いたワイン造りを継承。丁寧に栽培したブドウの個性を活かした彼らのワインは、一度飲んだら納得の、素直な味わいが魅力です。

テロワールの魅力を引き出すことに注力する生粋のヴィニュロン

「素晴らしいワインを造るには、畑仕事が90%。畑での作業に時間をかけ、醸造所ではできるだけ手をかけないことが重要。」と語るように、ヴィニュロンであるダニエル氏は、ワイン造りでにおいてテロワールを尊重し、その魅力を引き出すことを重視しています。


認証は得ていないものの、実質的にオーガニックなブドウ栽培を実施。畑の区画ごとに別々のキュヴェを仕立て、それらを慎重にブレンドすることで、畑とブドウが持つ個性を表現することができるといいます。


近年では、水不足への対応として、畑に人工的に給水を行う灌漑を実施する生産者が増加。しかし、「灌漑はその土地の本来の姿に人の手で色を塗るようなもので、その土壌を表現するというポリシーには反するため絶対にしない。」とのこと。灌漑を行わないブドウ樹は、地下深くにある水分を求めて深く根を伸ばすため、水分に加え地中のミネラルや養分などを得られます。


醸造においても、人的な介入を可能な限り排除しています。発酵は野生酵母を使用。またブドウの果汁を果皮に漬ける際、より凝縮感を得るための低温浸漬や、より多くの色素やタンニン、香り成分等を抽出するピジャージュも行いません。その代わりに、発酵中は30度を超えないよう温度管理をし、タンニンをやわらかく緻密に整えるため、30日から40日以上と非常に長い時間をかけて抽出を行います。


「抽出は、"抽出"ではなく、”Infusion=煎じる、浸出”と考え、可能な限り自然に、人の手を加えずに行う。タンク内での活動を減らすほど、その土壌のキャラクターが出てくる。"フルーティーさ"は人の手で生み出せるものだけど、”ミネラル感” ”石っぽい味わい”などは決して作れない。」と語るダニエル氏。ワインメーカーの色は出さず、あくまでその土地のブドウや土壌を表現することに注力しているのです。

フィネスを湛える優美な味わいを生む、古樹のグルナッシュ

そんなヴュー・テレグラフならではの、ブルゴーニュのピノ・ノワールを思わせるエレガントなスタイルは、彼らが代々受け継ぐ古樹のグルナッシュから生まれます。

土壌の特徴を味わいに色濃く反映する品種

「グルナッシュは土壌のカメレオンだと考えている。他のブドウ品種は品種自体の個性や味わいがあるが、グルナッシュは土壌をそのまま反映するという点で特徴があり、それ故に複雑さが生まれる。」と語るダニエル氏。土壌を色濃く反映するその特徴は、グルナッシュとピノ・ノワールとの共通点でもあります。


シャトーヌフ・デュ・パプは、小石や砂地、粘土、ゴツゴツした石灰岩、赤い砂岩という特徴的な土壌が点在。その組み合わせにより、リッチで濃厚なタイプから、繊細でエレガントなタイプまで実に様々なスタイルのワインが生まれます。

標高が高く強風が吹き荒れるテロワールが生む凝縮感とバランス

ヴュー・テレグラフが所有する単一畑のラ・クローとピエロンは、シャトーヌフ・デュ・パプの中でも標高の高いエリアに位置。ミストラルという北から吹く乾燥した風が、ラ・クローとピエロンでは年間平均200日に渡って吹き、この風によりブドウの水分が減るため、自然と凝縮度が増します。


土壌には石が非常に多く、70%の密度で地下4mにまで広がるそう。そのため、ブドウ樹は栄養を求めて地中深くへと根を伸ばします。さらにこの石は日中の太陽熱を蓄え、夜に保温の役目を果たすためブドウの成熟に大きく役立ち、素晴らしい凝縮感を付与。そして石の下にある粘土層が雨水を蓄えるため、ブドウの育成期や成熟期にも滞りなく水を得られることで、バランスや安定をもたらしています。

古樹だからこそ得られる複雑味

そんなテロワールの恩恵を存分に受けられるのは、彼らのグルナッシュが長い年月をかけて地中に深くに根を伸ばしている古樹だからこそ。ラ・クローやピエロンの畑の平均樹齢は実に75年以上に上ります。


「40年を超えた樹ほど複雑味や深みがあるブドウを生み出す。」とダニエル氏。古樹のグルナッシュは若木よりもアルコール感が低く、アロマの複雑さにフィネスやミネラル感、緑のようなニュアンスやスモーキーさなど複雑味をもたらし、ヴュー・テレグラフのスタイルに大きな影響を与えているのです。

スタイルが異なる2つの単一畑

そんなヴュー・テレグラフのフラッグシップの単一畑、ラ・クローとピエロンでも、できあがるワインのスタイルは異なります。その違いは土層にあり、ラ・クローの優美さがありながらもしっかりとした骨格を備えるスタイルは、密度の高い粘土質の土壌に由来します。


そしてピエロンのエレガントでフェミニンなスタイルは、粘土に少し砂が混ざった土壌ゆえ。また、この2つの畑の地理的な違いは、距離で約3キロ、標高はピエロンが2m高いという程度ですが、ブドウが完璧に熟したと判断するタイミングは、ピエロンの方が15日も遅く、ブドウにはより豊かな酸が備わります。


「敢えて例えるならラ・クローは”GREAT GUY=偉大な男”で、ピエロンは”LOVELY LADY=かわいらしい女性”」とダニエル氏。 ラ・クローはより深みを感じ、ピエロンはより繊細でエレガントなスタイルです。


果実感は似ていますが、ピエロンの方がよりヴェジタルで、ローズマリー、ハーブ、スモークのニュアンスを感じる特徴的な個性がみられます。そんなピエロンは、ヴュー・テレグラフの起源であるグルナッシュへの敬意を表す、特別なキュヴェなのです。

ワインのプロ達を虜にする、ブルゴーニュに例えられる繊細さとエレガンス

ヴュー・テレグラフのフラッグシップ、シャトーヌフ・デュ・パプ ラ・クロー・ルージュ2005年ヴィンテージは、ワイン・スペクテーターの「2008 TOP100」において見事世界第5位にランクインしました。


その後、2007年ヴィンテージは、「2009 TOP100」で世界第3位に選ばれ、その地位を不動のものに。世界中にその名を知らしめた後も、各キュヴェで高評価を獲得。2,000円台で楽しめるスタンダード・キュヴェのル・ピジュレにおいても、ワイン評価誌で度々90点以上の高得点を獲得しており、その実力を証明し続けています。


そのスタイルは、20世紀を代表する美食評論家のキュルノンスキー氏から「日光にキスされたブルゴーニュワインのようだ」と称えられています。

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