コート・デ・ブランのシャルドネの美質を表現する造り手。

シモン・セロスは、アヴィーズ村のRM、レオン・シモンの当主クリスチャン・シモンと、同村のジャック・セロス氏（同名RMの現当主アンセルム・セロスの父）の妹、オデット・セロスとの結婚によって、1960年に誕生したRMです。同年に生を受けた彼らの息子、フィリップ・シモンが1990年にメゾンを継承し、3代目当主となりました。両方のセロスを扱うロンドンのワイン商いわく、「ジャック・セロスが赤く燃える太陽なら、シモン・セロスは碧く光る月である。」と表現されるように、シモン氏が造るピュアなシャルドネは、飲む人に静かに訴えかけてくる魅力を持っています。 シモン・セロスが所有する畑は4.8ha。創業時にセロス家とシモン家から相続した畑に加え、新たに畑を取得。アヴィズやクラマン、オジェなどに広がっています。フィリップ氏の哲学は、「コート・デ・ブランのシャルドネの美質を、ストレートに表現する」こと。シャンパーニュ地方随一のリュット・レゾネ実践団体「マジステール」に1991年から加盟し、極めて厳格なリュット・レゾネ栽培を実践。収穫に関しても日々ブドウを観察しながら理想的なブドウを穫するよう心がけています。醸造に関しては極めてシンプルで原理的な手法を貫いており、シャルドネのピュアなアロマを表現するためマロラクティック発酵もステンレスタンクを使用しています。