独自の哲学が光る、ボジョレー南部の名手

ドメーヌ・デ・テール・ドレは、当主のジャン・ポール・ブラン氏が、1973年に両親から引き継いだ畑で生産を行うボジョレー最南部のシャルネイ村を本拠地とするドメーヌ。ボジョレー地区特有のマセラシオン・セミ・カルボニック製法は行わず、ブルゴーニュの伝統的醸造法でワインを造っています。彼が理想とするのは華やかなボジョレーではなく、あくまでも良質のブルゴーニュワイン。そんな独自の哲学を持ってワイン造りを行うジャン・ポール氏は、パリのワイン商でありアカデミー・デュ・ヴァンの創始者でもあるスティーヴン・スパリュア氏に才能を見出され、世界的に評価されています。 ワイン造りにおいて、除虫剤を使用しないなどの自然な手法でブドウ栽培を実施。収穫したブドウを全て除梗した後、天然酵母のみで発酵を行います。このようにテロワールの個性を前面に出すブルゴーニュの醸造方法によって、彼の独自のスタイルが成り立っています。