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所有畑はすべてグラン・クリュ。
代々家族経営で受け継がれる実力派RM。 |
ポール・デテュンヌは、1890年より家族でシャンパーニュ造りを続けてきた歴史あるRM(レコルタン・マニュピラン)のシャンパーニュ・メゾン。所有する畑はわずか7haですが、すべてシャンパーニュ地方、 モンターニュ・ド・ランス地区の「特級=グラン・クリュ」に格付けされているアンボネイ村にあります。つまりポール・デテュンヌが生み出すシャンパーニュはすべてグラン・クリュという非常に贅沢なシャンパーニュなのです。特にアンボネイ村で育つピノ・ノワールはシャンパーニュ地方最高品質と評価が高く、「ピノ・ノワールの聖地」とも言われています。
メゾンとしては、1977年、現当主ピエール氏の父・ポール氏によって設立され、今日では4代目の当主であるピエール氏が妻・ソフィーと共に伝統を守り続けています。メゾンの総生産量は年産3万本と僅かで、その40%はフランス国内の一流レストランやこだわりのワイン店、個人の愛好家に消費されてしまいます。日本でも一部のシャンパーニュ愛好家がこぞって買い求める、知る人ぞ知るメゾンとして人気を博してきました。その魅力は、何と言ってもグラン・クリュにして6,000円台から手に入る価格とも言えます。その栽培方法や製法を聞くと信じられないほどに、手間暇がかけられているにも関わらずとてもリーズナブル。近年どんどん注目度を高めており、シャンパーニュ好きには目が離せないメゾンです。
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職人気質溢れる伝統製法へのこだわり。 |
ピエール・デテュンヌ氏は、いち早くリュット・レゾネ(減農薬法)に取り組み、化学肥料、殺虫剤は一切使用していません。使用するのはアンボネイ村の自社栽培のブドウのみ。生産されるブドウのうち20%は、今でもヴーヴ・クリコに売却され、そのブドウが最高キュヴェの「ラ・グランダム」の原料になっているということからも、ポール・デテュンヌのブドウの質がいかに高いかということがよくわかります。
またピエール氏は醸造も昔ながらの伝統的なシャンパーニュ製法で守ることにこだわっており、仕込みに使用するのは、ステンレスタンクではなく、必ずオーク樽。大小様々な木樽を使い分け、ヴィンテージ、ブドウ品種、畑の区画毎によって熟成期間も様々に変えています。またノン・ヴィンテージ・シャンパーニュにブレンドするリザーヴワイン(ヴァン・ド・レゼルヴ)にも非常にこだわっており、創業当時から数十年に渡り熟成されている幾多のヴィンテージのワインを精密にブレンドすることで、シャンパーニュに独自の複雑さや深みを与えています。このリザーヴワインは製造にも保管にも手間とコストが掛かるため、ポール・デテュンヌほどに長期熟成のワインを取り揃えるのは至難の業です。さらに動瓶から打栓に至るまですべて職人の手作業で行われるという、丁寧なシャンパーニュ造りを貫いています。
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際立った個性を堪能出来る、多様なラインナップ。 |
ポール・デテュンヌのシャンパーニュは、すべて小さなひとつの畑のブドウから造られているにも関わらず、キュヴェごとにくっきりと異なる個性が表れているのが特徴。それはピエール氏の「同じアンボネイのブドウでもこれだけ違うのだという多様性を表現したい」との思いによるもので、アッサンブラージュ、樽の大きさ、熟成期間などを巧みに組み合わせ素晴らしい多様性を造りだしています。どのキュヴェの品質も最高レベルにあり、それぞれの際立った個性を堪能していただけます。 |