モルゴンのスペシャリストとして知られる老舗ドメーヌ

ドミニク・ピロンはボジョレー地区モルゴンを本拠地に1590年から代々家族でワイン造りを行ってきた老舗のドメーヌ。モルゴンのスペシャリストであり、ボジョレー地区のリーダー的ドメーヌで、世界30ヵ国にワインを輸出しています。ドメーヌは14代に渡って受け継がれ、現当主であるドミニク・ピロン氏がモルゴンを始めとして、ブルイィ、レニエ、フルーリー、シェナス、ムーラン・ア・ヴァン、サン・タムールの８つの産地のクリュ・デュ・ボジョレーを手掛けています。 日本ではボジョレーというと「ヌーヴォー」のイメージが強いですが、クリュ・デュ・ボジョレーは、同じ品種、同じエリアとは思えない複雑で深い味わいがあり、優れた品質であれば5年以上の熟成ポテンシャルを備えたものもあるほど。並のACブルゴーニュでは太刀打ちできないほどのクオリティを誇ります。ドミニク・ピロン氏は、そんなボジョレーの数々のテロワールの魅力を改めて伝えていくために、質の高いクリュ・デュ・ボジョレーの生産に力を注いでいるのです。その評価は高く、ワイン・アドヴォケイトやワイン・スペクテーターにおいて数々のヴィンテージで90点以上の評価を獲得しています。 そんなドミニク・ピロン氏がワイン造りにおいて大切にしているのが自然を尊重し、多様なテロワールの個性をしっかり表現すること。所有している畑の生態系を維持するために、周辺では草花や低木の植え付けが行われ、また、ブドウの品質や土壌の性質、気候に合わせながらなるべく手を加えない醸造方法を取り入れています。こうして生み出されるワインは緻密でありながらも堅苦しさがなく、気品溢れるスタイルです。