一般にはあまり出回らない優良小規模ワイナリー

ヴァレンタイン・ヴィンヤーズは、カリフォルニア、メンドシーノのエコー・ヴァレーに位置する小規模ワイナリー。1976年にソノマの老舗ワイナリーの創業者ロドニー・ストロング氏がカベルネ・ソーヴィニヨンを植樹した畑を、1987年、ボブ・ヴァレンタイン氏が購入し、現在のヴァレンタイン・ヴィンヤーズとなりました。メンドシーノはナパやソノマのあるカリフォルニア、ノース・コーストの北端にある地域。太平洋の影響が強く、冷涼な気候が特徴となっています。中でもソノマの北端から僅か500mの地に位置するのが、ヴァレンタイン・ヴィンヤーズが位置するエコー・ヴァレーです。ワインのラベルにその地名を見ることはなくとも、この地から生み出されるブドウは数々の有名ワイナリーに長年愛され続けています。ワイングロワーとしてこの地に根付いたバスク出身のヴァレンタイン氏は、この盆地が生み出す昼夜の寒暖差を利用して、凝縮感とエレガンスを併せ持つ高品質なブドウを造り続けてきました。ヴァレンタイン氏は、最良の区画から毎年近隣の優良な生産者に依頼し、ほんの数100ケースのみ自身の名を冠した高品質なワインを醸造。様々なオークを使い分け、アメリカらしい風味を大切にしつつ、スパイシーさを持つ料理に合うスタイルに仕上げています。熟成に使用するハイブリッド樽は、一樽にアメリカンオークとフレンチオークを使用する混成樽というユニークな樽。革新的な技術を取り入れて造られたワインは積極的には販売はされずストックされており、また、ワイナリーにはテイスティングルームも無かったため、一般の愛好家に広く知られることはありませんでした。