ドイツ辛口リースリングの復権に取り組んだ、ラインガウの名門。

1880年創業のゲオルグ・ブロイヤーはドイツ・ラインガウ地区を代表する有名生産者。もともとネゴシアンであったブロイヤー家が醸造所として元詰めを始めたのは1970年代のこと。現当主の父親であったベルンハルト・ブロイヤー氏は、ドイツの生産者協会や組合から脱退し、理想のワイン造りを求めて一時期、過小評価されていたドイツの辛口リースリング復権に取り組みました。2004年にベルンハルト氏がなくなってからは、現当主であるテレーザ女史がその遺志を引き継いでワイナリーを運営しています。 現在ワイナリーが所有する畑は34ヘクタール。リューデスハイム村とラウエンタール村の最高の場所に位置しており、その約60％が急斜面にあります。「その土地の特別な個性を映し出すようなワインを造ること」故ベルンハルト氏が掲げたモットーに基づき、自然に配慮した持続可能なブドウ栽培を実施。畑では除草剤や農薬は使用せず、有機肥料を使用。極端とも言えるほどの収量制限や一部の畑でビオディナミ農法を実践、しています。醸造においては、昔からの伝統的な方法を採用。また、ワイナリー独自の特徴として、リースリング種を複雑なドイツのワイン法にとらわれることなく、4つのカテゴリーに分類しています。特級畑（グランクリュ）名入りのワイン、所有する４つの特級畑の果汁をブレンドしたセカンドラベルにあたるテッラ・モントーサ、村名入りのワイン、そしてラインガウ全域のリースリングを用いたベーシックなワインです。裏のラベルにローマ数字が1～4まで記載されており、数字が小さいほどレベルが高くなります。