一貫した家族経営のチリ老舗ブティックワイナリー

フランス、バスク地方の言葉で「新しい家」を意味するヴィーニャ・エチェヴェリア。40年にチリに移住して以来、ワイン造りに携わっており、1900年代初頭から一貫して家族経営を貫いている老舗ワイナリーです。「良いワインは良質なブドウからのみ生まれる」という信条の下、常に高い品質と適正な価格を保ち、トレンドに流されることなくワインを造り続けてきました。現在の当主は4代目となるロベルト・イグナシオ・エチェヴェリア氏です。彼は自身が造ったワインが大手ワイナリーのブレンド用に使われてしまう事に疑問を持ち、世界に誇れる高品質ワイン造りを決意。家族の名を冠した元詰めの商品を増やしました。そして1992年には当時小規模ワイナリーとしては珍しい海外輸出を開始。徐々にその品質が高く評価され、現在では世界35ヶ国以上で親しまれるメーカーとなっています。彼らの所有畑はクリコ・ヴァレーの80haの自社畑と、マイポ・ヴァレーやカサブランカ・ヴァレーの50haの契約畑。「良いワインは良いブドウからのみ生まれる」という信念から、畑仕事に注力しており、健全なブドウから生まれるみが詰まったワイン造りを目指しています。収穫は商品レンジに係わらず、全てのブドウを潰さぬよう18キロの小さな籠を使い、すべて手摘み。選果台にて未熟な果実などを丁寧に排除しています。目指しているワインのスタイルは、濃縮感やインパクトよりも、エレガンスとバランスを重視したフランス流の正統派ワイン。醸造過程では、温度管理などは注意深く行いながらも、極力人の手を加えぬようシンプルに行われています。発酵容器は主にロット毎の仕込を可能にする容量違いの温度制御付きステンレスタンク。発酵と熟成に使うオーク樽はアメリカ産とフランス産の新旧樽を使い分けています。