カーゼ・バッセ・ディ・ジャンフランコ・ソルデラ
CASE BASSE DI GIANFRANCO SOLDERA

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カーゼ・バッセ・ディ・ジャンフランコ・ソルデラ / CASE BASSE DI GIANFRANCO SOLDERA ワインボトル

唯一無二の造り手としてその名を馳せたブルネッロの巨匠


自然を敬愛し、サンジョヴェーゼに最適な畑を見出した偉大な造り手

妥協のない信念と品質の高さから、ブルネッロの巨匠として世に存在を知らしめた故ジャンフランコ・ソルデラ氏。ワイン評価誌ヴィノスにて、「間違いなくモンタルチーノの最も象徴的な生産者」と称賛される人物です。彼のワイナリー、カーゼ・バッセはモンタルチーノ南西部の標高320mの地に位置し、総面積は約23ha。イタリア語で「低い場所にある家」の意味を持つこの地は、モンタルチーノの町より標高が200mほど低いことから作物に向かないと判断され、小作農民が住み着かず荒地と化していました。


しかし1970年代の初頭、サンジョヴェーゼに最適なテロワールを探していたジャンフランコ氏と妻のグラツィエッラ氏は、その美しい景観に高いポテンシャルを感じ一目惚れでこの土地を購入。1972年から1973年にかけてブドウ樹を植え、「高品質なワインには、自然な栽培と理想的な生育環境を形成する複雑な生態系が必要である」という理念から、人の手を極力加えない、ありのままの自然が広がるブドウ畑の運営を始めます。


1975年にはワインの仕込みができるまでに農園を整備し、1982年にはブルネッロ・ディ・モンタルチーノをリリース。現在でも彼らの畑には、1500種類以上ものバラやアイリス、ユリなどの植物が植えられ、鳥やミツバチなど様々な生き物が生息。当時の姿からは想像できないほど美しく健康的な、サンジョヴェーゼにとって最高の栽培環境が保持されているのです。

飲む人に最高の体験を提供する究極のサンジョヴェーゼ

カーゼ・バッセが設立当初から重要なキーワードとして掲げているのが「自然」と「情熱」という二つの言葉。「自然」はユニークで理想的なテロワール、オーガニックなブドウ栽培、ナチュラルなワイン造りとして体現され、「情熱」は、単に美味しいワインを造ることを目標としているのではなく、「ワイン愛好家の思い出に残る、価値のある体験を提供する」ために、製造から販売におけるあらゆる側面に一切の妥協を許さないワイン造りとして体現されています。


そんな彼らが生み出すワインは、ピュアなブドウの旨味が凝縮したどこまでも深遠な味わい。長期熟成に向く究極のサンジョヴェーゼとして、初リリース時から現在に至るまで、世界的なワイン評論家から愛好家、さらには同業である多くのワイン生産者までもを魅了し続けています。

生涯貫き通した「100%サンジョヴェーゼ」のこだわり

長期熟成に耐えうる偉大なワインを造りだすために、サンジョヴェーゼを100%使用することにこだわってきたカーゼ・バッセ。そんな中、2012年にカーヴで熟成中の2007年から2012年ヴィンテージのワインの大部分を、当時の従業員の故意により損失するという悲劇が起こります。その際、ジャンフランコ氏は、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ協会から「他の生産者のワインをカーゼ・バッセのワインとして売り出してはどうか」と提案され失望したのです。


その後さらに、サンジョヴェーゼを100%使用することがブルネッロ・ディ・モンタルチーノを名乗る条件である中、大手生産者のブルネッロに、国際品種であるメルロがブレンドされているという疑惑が発覚し、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ協会から、「規定の品種のみに固執することはないのでは?」という声が上がり、ジャンフランコ氏は失意に暮れました。 そうした方向性の違いから、彼は2013年にブルネッロ・ディ・モンタルチーノ協会から脱退。


それまでブルネッロ・ディ・モンタルチーノD.O.C.G.としてリリースしていた彼のワインを、トスカーナIGTとしてリリースし、サンジョヴェーゼ100%を貫く道を選んだのです。そんな彼のポリシーは他の生産者や評論家の畏怖と尊敬を集め、IGTでありながら、真のブルネッロ・ディ・モンタルチーノの頂点に立つ存在としてさらなる高評価を受けることとなりました。


カーゼ・バッセのワインのラベルには「100% SANGIOVESE」という文字が大きく掲げられ、公式ホームページにもまた「100% SANGIOVESE」をトップ画面に掲載。これには、ブルネッロの巨匠と讃えられたジャンフランコ氏の信念が込められているのです。そんなジャンフランコ氏は、2019年に他界。現在は息子のマウロ氏と娘のモニカ氏、その夫のパオロ氏がワイン造りに参画し、彼の意志を継承しワイン造りを行っています。

コストを厭わずに最高品質を追求したブドウ栽培

カーゼ・バッセが所有する土地のうち、ブドウ畑の面積は10ha。日照量が多く、降雨や霧に悩まされることのない理想的なテロワールを備えています。地質は、古第三紀の始新世に由来する丘陵地で、水はけの良い火山起源の土壌を備えており、ミネラル分を豊富に含んでいるのが特徴です。生態系を保った中で育てられたブドウは、病害への高い抵抗力を身に付け、自らのエネルギーで健全な状態を維持します。


その力を引き出すため、生育期間中も除草剤やその他の化学製品は使用せず、栽培から収穫まですべて手作業で実施。収量は非常に少なく、仕立てによって1本あたり2~3房のみに制限されています。

こうして採れたブドウは、畑と醸造所の2度に渡って1粒ずつ丁寧に選果され、基準を満たした良質な粒だけがワインに仕立てられるのです。コストを厭わずに本当に品質の高いブドウにこだわっているため、通常であれば10haの畑から年間50,000本のボトルが生産できるところ、カーゼ・バッセにおいては年間約15,000本のみの生産に限られています。

テロワールそのものを表現するための自然なワイン造り

醸造においても、常に自然を意識した細部までのこだわりは尽きません。発酵はオーク製の発酵槽および樽で行われ、温度調節はせず、天然酵母による自然発酵に任せます。熟成は、騒音や温度変化、臭気が遮断された最適な環境を確保するために新設された、地下14mのセラー内にて、スラヴォニア産の大樽を使用して実施。醸造の間は定期的な試飲に加え、フィレンツェ大学にて化学的、物理的、微生物学的数値を分析することで、主観的かつ客観的にワインの品質を見定めます。


その後、ろ過や清澄はせず、必要と判断された時のみ澱引き。瓶詰後に数ヵ月の熟成を経て期待に応える品質レベルに到達したと認められると、ようやくリリースを迎えます。


また、彼らの品質への追求はそれだけに留まりません。750mlのボルドー型ボトルは、肩幅が広い形状。無濾過のため、澱が沈殿しやすいのが特徴ですが、飲む人のことを考え、瓶底の空洞を深くすることでワインを注ぐ際、澱が混ざりにくい構造になっています。ネック部分も短く、ワインの保存に最適な構造。ボトルの色は非常に暗く遮光機能が高くなっており、コルクの品質にもこだわっています。こうして、どこまでも自然創造を追及した芸術的なキュヴェが誕生。唯一無二と讃えられる偉大なワインは、ジャンフランコ氏の絶え間ない努力と並外れた探究心から生み出されたものなのです。


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