2018 クリスマス福袋

今月も"ワイン男子" 3人が
一押しのワインを語り尽くす!

koshu 甲州

全国各地で品質向上が目覚ましい日本ワイン。中でも日本を代表する品種と言われているのが甲州です。和食に合う上品かつ繊細な味わいが特徴で、世界中での和食ブームと共に、認知度と注目度がますます高まってきています。そんな甲州ワインですが、実は今、甲州らしいクリーンな味わいから、樽熟成されたコクのある味わい、さらにはオレンジワインと言われるタイプまで、様々なスタイルが生み出されているのをご存じでしょうか。

そこで今回は、スタイルの異なる3銘柄の甲州ワインを飲み比べ、日本人なら知っておきたい甲州の魅力をワイン男子3人が徹底解剖します。

僕たち3人が、飲みたいワインを徹底解剖!

白石

■ 白石
2015年入社。大学時代にブドウ栽培学・ワイン醸造学に触れ、ワインに興味を持つ。二子玉川店、池袋東武店に勤務後、通販事業部にて企画制作を担当。好きな生産者はコーニョやブラン・ガニャール。WSET LEVEL3、J.S.A.認定ワインエキスパート、利き酒師。

井出

■ 井出
2016年入社。大学時代、フランス留学中にワインに興味を持つ。成城学園前店に勤務後、通販事業部で企画制作を担当。好きなワインはバローロとブルゴーニュ白。マイナー品種や自然派に特に詳しい。WSET LEVEL3、J.S.A.認定ワインエキスパート。

藤森

■ 藤森
2017年入社。大学時代にガヤのバローロ・ダグロミスを飲み、ワインの道へ進むことを決意。広尾本店に勤務後、通販事業部で企画制作を担当。好きなワイン産地はイタリア、好きな生産者はガヤとべラヴィスタ。J.S.A.認定ワインエキスパート、ウイスキー検定2級。

今回飲み比べるのはこの3本!

koshu 甲州

井 出最近メディアでも話題の日本ワイン。国内外での注目度がますます高くなってきていますね。

藤 森僕は岡山出身なんですけど、大手ワインメーカーだけでなく、ドメーヌ型の小規模ワイナリーや最近では海外でワイン造りをしていた日本人が新たに参入するなど、これからもどんどん活発化していきそうで楽しみです。

白 石確かに岡山だけでなく、北は北海道から南は沖縄まで、今はほとんどの都道府県でワインが造られているよね。ただ日本ワインといったらまずは山梨の甲州!日本で初めて本格的にワインが生産されたのも山梨県の甲州で、2010年にはワインの国際的審査機関「OIV」にワイン醸造用の日本の固有品種として初めて登録されている。

また、「Koshu of Japan」という団体がイギリスをはじめとする海外で積極的なプロモーション活動をしていることもあって、今では国内だけでなく世界中でも注目されているんだ。僕は大学時代は山梨でワインの勉強をしてたこともあって、思い入れが強いんだよね。

井 出たしかに、日本ワインを語る上で甲州は外せませんよね!甲州っていうとどんなイメージを持っていますか?

藤 森透明感がありピュアでクリーンな味わいを想像します。ただ、やっぱり他のヨーロッパ系の品種と比べると品種自体の個性が捉えにくいイメージです。

井 出甲州は糖度が上昇しにくく、扱いが難しい品種ですからね。ただ、だからこそ生産者ごとの技法や個性がよく現れるとも言えて、実は多様なスタイルが存在しています。そこで今回は3つの異なるスタイルの甲州を飲み比べて、世界で注目される甲州の魅力を探っていきましょう!

いざ、テイスティングスタート!

世界的なコンクールで多数の受賞歴を誇る1本

koshu 甲州

井 出まずは中央葡萄酒の「グレイス 甲州」から。中央葡萄酒は甲州ワインの品質の向上、そして日本の代表品種としての「甲州」を世界へと広めることを目標にワイン造りを行っている生産者です。ロンドンで開催された世界最大級のワインコンクール「デキャンタ・ワールド・ワイン・アワード(DWWA)2014」では日本初となる金賞および地域最高賞を受賞している、まさに甲州を世界に広めた立役者とも言える造り手です。

白 石外観は非常に淡い透明感があるレモンイエロー。香りは爽やかで、ライムやレモンゼクトなど柑橘系を中心に食欲を促すような印象。味わいもフレッシュで、酸が美しく全体として綺麗に纏まっているね。

藤 森柑橘系の中でも特にスダチやカボスのような和柑橘の風味が印象的です。余韻にはレモンピールを思わせる心地よいほろ苦さや旨味があります。

井 出そのほろ苦さや旨みというのが甲州の一つの特徴かと思います。加えてこのワインはアルコール発酵後、澱とともに一定期間寝かせるシュール・リー製法で作られていますが、この甲州でよく使われる製法がこういった特徴を際立たせているのかもしれません。

藤 森料理と合わせるなら、スダチを添えるイメージで、鮎の塩焼やアナゴのフリットが良さそうです。後はほろ苦さや旨みの部分に野菜や根菜を合わせるのも美味しそう。焼き魚に添える大根おろしなんかもイメージですね!

白 石うん、例えば山梨の特産である浅尾大根なんかはこのワインに良く合うと思う。まさに「ザ・甲州」と言えるお手本的1本!きっと世界中に広がっている甲州のイメージは、まさにこういった瑞々しく繊細な味わいだよね。

井 出実際に世界的なワインジャーナリストであるジャンシス・ロビンソン女史も「日本の代表ワイン」として紹介しているので、確かにこれが甲州のスタンダードであると言えますね。ステンレスタンク醸造やシュール・リーといった製法も甲州らしいです。甲州を飲んだことのない人から普段よく飲んでいる人まで、幅広い人にお勧めできる1本ですね。

次はこれとは違うタイプのワインを飲んでみましょう。

新進気鋭の造り手が手掛ける樽熟成タイプ

白 石キスヴィンは2013年にワイン醸造をスタートさせた新進気鋭の造り手。都内の三ッ星レストランやラグジュアリーホテルなどで採用されているし、世界最優秀ソムリエにも輝いたマスター・オブ・ワインのジェラール・バッセ氏もワイナリーを訪れ、自身のSNSで紹介するほど。国内外で注目を集めている造り手だね。

藤 森これは「グレイス 甲州」とは違って、ステンレスではなく、樽が使われているんですよね。

井 出3ヵ月間フレンチークで熟成されています。「今飲んで美味しく、寝かせるとさらに美味しい甲州を」という理念で造られているそうです。

藤 森色合いはやや濃いめのイエロー。果実のアロマよりも先に杉とかバニラのような樽香がふわっと上がって来るのが印象的です。

井 出果実も柑橘系よりも洋ナシやリンゴ、白桃など少し熟度が高く落ち着きがある印象。飲み口は滑らかで、ふっくらと豊かな味わいが広がり、後半にかけて伸びのある酸が感じられます。上質な樽香が綺麗に溶け込んでいる、クリーンだけど厚みもあるスタイルですね。

白 石樽を使うと、果実自体の品質が高くなければ、樽の風味が果実味をマスキングしてしまいバランスを崩してしまうこともあるんだけど、このワインは絶妙なバランスを取っている。ブドウ自体の品質の高さがよく分かるね。

井 出実際キスヴィンは栽培へのこだわりが強いことで知られています。例えば甲州に関しては、ブドウに笠を掛けて日光を当てないことで色を付けずに完熟させています。果皮が本来の灰色を帯びた紫色ではなく緑色を呈するため「エメラルド甲州(緑の甲州)」と呼ばれていて、この作業を行うことでブドウの房の温度が上がりにくくなり、糖度が十分に高くなるまで収穫を待っても美しい酸が保てるそうです。

白 石加えて全体的に収穫のタイミングが他のワイナリーに比べて遅いのも特徴。納得するまでブドウの熟度が上がるのを待つからこそ、完成したワインには甲州らしいクリーンな味わいに加えて、独特の旨みや厚みが備わるんだ。

藤 森栽培に並々ならぬこだわりを持っているからこそ、果実と樽香のバランスが取れたワインが生み出されるんですね。ただスタイルは違うものの、グレイス甲州にあった独特のほろ苦さという点は同じように感じられます。このほろ苦さや土壌由来のミネラル感が根菜類の煮物なんかと合いそうです。

白 石山梨の料理だったら、根菜をたっぷり使って味噌味で仕立てたほうとうなんかが、厚みのあるボディとも合いそう。熟成したものも飲んでみたくなる、甲州のポテンシャルを感じられる1本だね。

歴史ある老舗が造る革新的キュヴェ

井 出最後に飲むのはこちら。ブドウの果皮と種から旨みを引き出した、いわゆる「オレンジワイン」と呼ばれるタイプの甲州です!

白 石オレンジワインは今、世界でも日本でもブーム。通常、白ワインを作る際には、ブドウの皮や種を取り除き、果汁のみを使って発酵・醸造を行うけど、オレンジワインと呼ばれるワインは赤ワインと同じように、ブドウの果皮と種を果汁と一緒に漬け込み、充分に渋味や色味成分を抽出して発酵・醸造を行って造られるんだ。中でもこの「プレステージ・クラス オランジェ」は、破砕していないブドウを密閉したタンクで発酵させる、ボジョレー・ヌーヴォーでよく見られる製法、マセラシオン・カルボニックで造られているんだね。

藤 森このルミエールという造り手は1885年創業の老舗。歴史ある生産者なのにこういった変わったワインも造っているのは面白いですね!

井 出最初の2つのワインとは全く違った淡いオレンジ色の外観です。香りは複雑で、グレープフルーツやアプリコット、花梨にバナナの香りが柔らかく感じられます。

白 石バナナの香りはマセラシオン・カルボニック由来の香りだね。この醸造法によって、バナナの香りを思わせる成分が生まれるんだけど、これは日本酒の吟醸タイプにも共通している成分なんだ。

  

藤 森なるほどー。確かに言われてみれば日本酒っぽい香りに感じます。味わいは滑らかな口当たりで、中盤にかけて柔らかい酸と程良い渋みが骨格を作り、旨みを伴う余韻に繋がっていきます。この果皮から抽出された程良い渋みが印象的ですね。料理と合わせるなら、魚なら生ものよりは加熱したもの。肉じゃがとかのお肉料理も良さそうです。

白 石僕は甲州地鶏の焼き鳥を合わせたいな。あとはレンコンやぎんなんなどのほっくりとした食感の野菜とか、コンテなんかのハードチーズにも合いそう。

井 出そういった、合わせられる料理の幅広さがオレンジワインの大きな魅力ですよね。白ワインだとワインの味が負けちゃうし、赤ワインだとちょっと濃いかなっていう時には、白ワインより複雑味があって、赤ワインより飲み疲れしないオレンジワインがぴったりです。

藤 森こんなタイプの甲州もあるなんて、今までの甲州の概念が変わりました!甲州を飲み慣れた方にもぜひ飲んで欲しいですね。

白 石最後の一本は品種の個性というよりは造り手の技術が強く感じられる味わいだよね。チャレンジ精神の賜物!って感じ。こういった生産者ごとのアプローチの違いが、甲州の多様性を生み出しているんだね。

井 出造り手の想いやワイン造りの細かいこだわりが甲州の多様性を生んでいるってことがよく分かりました。個性が出にくい難しい品種だからこそ、造り手の工夫が必要で、そこが職人気質の日本人には合っていると言えるのかもしれないですね。

白 石甲州が世界で高く評価されているのは、品種自体の魅力ももちろんあるけど、それを生み出す生産者の技術によるところが大きいと感じるね。

藤 森甲州はまさに日本の誇りですね!日本人としてこれからももっと色んな甲州を飲んでいきたいです!

今回ご紹介した甲州はこちら▼

2017年
グレイス 甲州
/ グレイスワイン(中央葡萄酒)

2,500円(2,700円 税込)

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2016年
キスヴィン 甲州 レゼルヴ
/ キスヴィン・ワイナリー

3,000円 (3,240円 税込)

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2017年
プレステージ・クラス オランジェ
/ ルミエール

2,000円(2,160円 税込)

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[4.2]
GRACE KOSHU (SCREW CAP)
グレイスワイン(中央葡萄酒 )
タイプ:白ワイン サイズ: 750ml ~
生産地: > 日本 > 山梨県
説明: 甲州の立役者的造り手、グレイスワインを代表する1本。 日本の代表ワインとして紹介されたこともある、 甲州種の爽やかな味わいが感じられる白ワイン。
2,500 円 ~
2017年 2,500円
[3.5]
KISVIN KOSHU RESERVE
キスヴィン・ワイナリー
タイプ:白ワイン サイズ: 750ml ~
生産地: > 日本 > 山梨県
説明: 山梨県甲州市、新進気鋭のワイナリーが手掛ける、 甲州の新しい形を表現する、白ワイン。 今飲んでも美味しく、熟成させてさらに美味しいコクのある味わいが魅力。
3,000 円 ~
2016年 3,000円
[5.0]
PRESTIGE CLASS ORANGE
ルミエール
タイプ:白ワイン サイズ: 750ml ~
生産地: > 日本 > 山梨県
説明: 甲州ブドウの果皮と種から旨味を引き出し、樽熟成させ、 オレンジ色に仕上げた珍しいワイン。 後味の苦みが料理を引き立てる、厚みのある味わい。
2,000 円 ~
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