一流銘柄の中で堂々トップに君臨
「シャトー・ムートン・ロスチャイルド」
1855年にパリ万博に際して制定され、今なお揺るぐことのないボルドーワインの指針として存在するメドックの格付け。150年以上の歴史の中でただ唯一、格付け変更が許されたシャトーが、このシャトー・ムートン・ロスチャイルドです。バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵が残した「われ1級になりぬ、かつて2級なりき、されどムートンは昔も今も変わらず」という名句はあまりにも有名。「最高を目指すためにあらゆる努力を惜しまない」この姿勢こそがシャトー・ムートン・ロスチャイルドのスタイルとも言えます。 シャトー・ムートン・ロスチャイルドの絶大な人気は健在で、英国の高級ワイン取引市場「Liv-ex」が、ドリンクス・ビジネスと協力してまとめる「Liv-ex パワー100」の2015年版を発表し、シャトー・ムートン・ロスチャイルドが見事トップに立ちました。これは、2014年9月から2015年8月までの間に取引されたすべてのワインのリストを作成して、ブランドによりグループ化。金額と取引量のパフォーマンスなどの基準から統計処理した指数です。取引された3000以上の異なるワインとヴィンテージを265のブランドにグループ化し、ロマネ・コンティやドメーヌ・ルフレーヴといった一流銘柄の中で堂々トップに選ばれたシャトー・ムートン・ロスチャイルドは、世界で最も注目され、最も高いブランド力をもつワインであるといえるでしょう。
「オーパス・ワン」「アルマヴィーヴァ」 伝説となったジョイントワイン
シャトー・ムートン・ロスチャイルドをトップシャトーに押し上げた伝説の人物、バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵は1960年代、その卓越した先見の明によってアメリカ・カリフォルニアに進出。カリフォルニアワイン界の重鎮、ロバート・モンダヴィ氏とタッグを組んで夢のワインを生み出しました。それが「オーパス・ワン」です。リリース以来世界の注目と熱狂を集め、世界屈指のプレミアムワインとしての地位を確立しました。 続いて1998年に誕生したワインが「アルマヴィーヴァ」。世界中で最高のカベルネを生む土地を探してようやく見つけたチリの畑で、チリ最大かつ最高のワイナリー、コンチャ・イ・トロ社とのジョイント・ベンチャーにより生まれました。
こうしたジョイントワインの成功は、世界のワイン界の序列を塗り替えたと言われるほどのインパクトを与えました。ボルドーのみならず世界にまで活躍の場を広げた、ワインビジネスの展開こそが、バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドが世界最高峰のワインカンパニーたる所以なのです。
世界で最も愛されているボルドーワイン 「ムートン・カデ」
1930年、ブドウが不作となりシャトー・ムートン・ロスチャイルドを瓶詰めできなかったことから、そのブドウを使ったワイン「ムートン・カデ」が誕生しました。このワインを生み出したのはシャトー・ムートン・ロスチャイルドに大いなる飛躍をもたらした伝説の当主、フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵。彼が一族の末っ子(カデ)であったこと、それがムートン直系のワインであるという意味を込めてその名が付けられました。
発売以来一貫して高いクオリティと時代に合った美味しさを追求したムートン・カデは、今日では150ヶ国以上で発売され、世界で一番愛されているボルドーワイン※として知られています。
※2006年CIVB、IPSOS、2009年GFK調べ
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