ドメーヌ・デ・ランブレイ
DOMAINE DES LAMBRAYS

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ドメーヌ・デ・ランブレイ / DOMAINE DES LAMBRAYS ワインボトル

ブルゴーニュの歴史を紡ぎ、進化を続ける”コート・ド・ニュイの宝石”


クロ・デ・ランブレイと言えば、"コート・ド・ニュイの宝石"とも称される、愛好家垂涎のグラン・クリュ。ドメーヌ・デ・ランブレイはこの特級畑の99%以上を所有しており、モノポール(単独所有)といっても過言ではありません。2014年にLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)がオーナーになって以降、設備投資やオーガニック栽培の採用など様々な変革を実施。長い歴史を紡ぐ中で現在も進化し続けており、今もなお目が離せないドメーヌです。

目次

長い歴史と共に、更なる発展を追求する偉大なドメーヌ

コート・ド・ニュイ地区の中央、「グラン・クリュ・ルート」と言われる街道沿いに位置するモレ・サン・ドニ。特級畑クロ・デ・ランブレイはそのほぼ中心に位置しています。1365年のシトー会修道院の記録証書にもその名前が残るほど歴史を持つこの畑は、400年以上もの間修道院によって守られてきました。


1979年にオーナーとなったサイエ家は、畑の抜本的な改革を行うため、INAO(国立原産地名称研究所)で働いていた栽培と醸造のスペシャリスト、ティエリー・ブルーアン氏を醸造長に起用。ティエリー氏は、彼の持つワイン造りの知識のすべてを注ぎ込み、畑と醸造の改革に取り組みます。その結果、1981年には一級畑から特級畑へ昇格を果たしたのです。

2014年からはLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)がオーナーとなり、ティエリー氏が2016年まで醸造長として指揮を執りました。その後2019年にはドメーヌ・クロ・ド・タールの総支配人だったジャック・ディヴォージュ氏が支配人兼醸造責任者に就任。ジャック氏はブルゴーニュ大学在籍時に、ティエリー氏の下で研修を受けています。濃厚なピノ・ノワールが人気であった1980年代に全房発酵を取り入れて、優しい抽出を行ったティエリー氏の先見性をジャック氏は尊敬しており、彼の意志を引き継いだのです。

クロ・ド・タールの元総支配人が示す、新しいランブレイの姿

2019年にドメーヌ・デ・ランブレイの支配人兼醸造責任者に就任したジャック・ディヴォージュ氏。「いかにテロワールや果実のピュアさを出せるかが大切」と語るジャック氏の元で、ドメーヌではクロ・デ・ランブレイのポテンシャルをさらに引き出すための様々な改革が行われてきました。


その取り組みの一つが、ビオディナミ農法の採用です。彼らは2019年にオーガニック栽培を採用し、2020年にはビオディナミ農法で栽培を開始。除草剤や化学肥料を使うことができないこれらの農法は非常に手間がかかるものの、ジャック氏は「ワインの品質の80%は畑仕事が関わってくる、だから栽培における改革を取り組み始めた」と語っており、畑本来の魅力をより正確に引き出すことに尽力しています。

ドメーヌ・デ・ランブレイの支配人兼醸造責任者:ジャック・ディヴォージュ氏

二つ目の取り組みは区画の細分化です。クロ・デ・ランブレイはこれまで主に3つの区画に分類されていましたが、ジャック氏はさらに11の区画に細分化。彼は「一つの畑内でも標高や区画によって土壌が全然違う、これほど多様性があるのは珍しく、クロ・デ・ランブレイの特性でもある」、「この多様性をオーケストラのように表現できることが大切」と語り、各区画が持つ個性を表現するため、土壌や日照量など様々な観点から細分化し栽培管理を行っているのです。


また、収穫から醸造、熟成に至るまでの工程においても11区画ごとに異なるアプローチを行っていることも、こだわりのひとつ。手間暇をかけながら醸造が行われたワインは、最後に一つにまとめられ、一つのキュヴェとして造り上げられるのです。その一方でジャック氏は「特別な醸造はしていない」とも語り、あくまでの自然が生み出す畑のポテンシャルを尊重し、醸造においても人工的な工程は挟まないようにしています。


「先人にリスペクトを払いつつ、自分が入ったからには進化、いいものを残したい」と熱く語るジャック氏。今後はニュイ・サン・ジョルジュにも畑を持つ予定があるなど、これからのジャック氏、並びにドメーヌの活躍に目が離せません。

多様なテロワールで育つ古樹から生まれる、クロ・デ・ランブレイ

ドメーヌ・デ・ランブレイのフラグシップ・キュヴェである特級畑クロ・デ・ランブレイ。彼らはこの畑の総面積8.84haのうちの約8.7ha、つまり全体の99%以上もの土地を所有し、畑が持つ多様なテロワールを表現しています。


畑はレ・ラレ、レ・メ・ランティエとレ・ブショ、大きく3つの区画に分類。レ・ラレは急な斜面の浅い表土に位置する上部の区画で、ワインにエレガンスとフィネスを与えます。丘の麓で深い表土のレ・メ・ランティエにはウミユリの化石を含む土壌や崩積土があり、ワインの骨格を形成。レ・ブショは一番北側に位置し、沖積堆積物やプレモー石灰岩を含有し、通常最後に収穫されます。

最近ではこれらの土壌の特徴をより調査するため、畑を掘り起こして地質調査を実施しました。その結果、ジュラ紀に形成された岩盤は複数もの異なる地層で構成されているということが判明。これらの地層が各区画の表土にユニークな影響を与えているからこそ、クロ・デ・ランブレイにしか出せない複雑味が生まれると考えられています。


土壌の違いに加えて、ランブレイが持つ唯一無二の特性が標高と高低差です。畑は標高250m、モレ・サン・ドニの特級畑の中でも最も急な、高低差約60mという急斜面に位置。ブドウ栽培に理想的な立地にありながら、同じ畑の中でも斜面の傾きによって日照量に変化が生まれることで、複雑な栽培環境が生まれるのです。


またクロ・デ・ランブレイの畑には平均樹齢30~60年のブドウが植えられており、それ以上の古樹も植えられています。ブドウ栽培においては馬による耕作を実践することで、土を柔らかくし呼吸ができる状態にするなどの方法を採用。このおかげで、柔らかな土壌に植えられたブドウは地中深くまで根を張ることができ、十分な養分をより吸収することができるのです。

全房発酵が生み出す、骨格とエレガンスを兼備したスタイル

収穫は1haあたり平均30hLと低収量で、手摘みで行います。赤ワインにおけるランブレイの特徴の一つが、基本的に除梗をしないこと。茎を一緒に入れる利点は、発酵時の温度上昇が緩やかになり、ゆっくりと発酵が進むことと、茎からタンニンだけでなく穏やかな酸が抽出されるためです。ただし雹が降って茎が傷ついた場合はその傷から苦味が出てしまうため、ヴィンテージ毎に細かい調整を行い、除梗の割合を決定しています。


こうして造られるワインは、力強さとしなやかさを兼ね備え、しっかりとした骨格を持ちながらもエレガントなスタイルが特徴。また、高い熟成ポテンシャルを備えているクロ・デ・ランブレイですが、この穏やかな抽出を行うことで、若いうちからも愉しめるスタイルに仕上がっているのも魅力のひとつです。


クロ・デ・ランブレイについてジャック氏は「100年でも熟成できるし、今飲んでも美味しい。飲む人の好きなタイミングで愉しめるワインであることが、ランブレイのクオリティの高さを物語っている」と語ります。偉大な畑、そしてその魅力を表現することにこだわり抜いた造り手だからこそ、生み出すことのできる逸品なのです。

ドメーヌ・デ・ランブレイのラインナップ

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