「ペトリュスはワインというよりも神話の象徴なのだ。」(ボルドー第四版)と、ロバート・パーカー氏が賞賛するように、ペトリュスは既にワインという領域を超越しています。このポムロルの名声を築き上げた伝説の人物ジャン・ピエール・ムエックス氏は、気品ある博識な人物であり、彼1人でペトリュスのみならず、ポムロルの多くのワインの名声を築き上げました。

1937年にリブルヌに会社を興し、この地域の偉大なワインのために世界各地に市場を開拓。この成功により、シャトー・トロタノワやシャトー・ラ・フルール・ペトリュス、シャトー・マグドレーヌ、そしてペトリュス等の多くの良好な畑を次々と購入したのです。またメルロの達人と呼ばれる醸造家ジャン・クロード・ベルエ氏を迎え入れ、ペトリュスの品質を孤高のものとし、世界で最も有名で高価なワインの1つへと昇華させました。

その後ペトリュスは、ジャン・ピエール・ムエックス氏の息子たちに引き継がれ、兄のジャン・フランソワ氏がオーナーとなり、弟のクリスチャン氏が栽培と醸造にあたり、その品質を向上させました。ペトリュスは現在、ジャン・クロード・ベルエ氏の息子、オリヴィエ・ベルエ氏が栽培・醸造の指揮を執り、生産を行っています。造り出されたワインのその稀少さは群を抜いており、世界のワイン愛好家垂涎の的となっています。