ピアン・デッレ・ヴィーニェはモンタルチーノの町から6キロ南西に位置します。ワイナリーの名前は、19世紀から敷地内にある鉄道駅から付けられています。こちらは1995年よりアンティノリの所有となりましたが、「それぞれの土地の伝統、個性、歴史を活かす」という考えのもと、ワイン造りを行っています。

ピアン・デッレ・ヴィーニェのブドウ畑は約65ha。こちらはオリーヴの畑や約184haもの広大な森に囲まれた、標高約130mに位置する南西向きの日当たりのよい畑で、細かい砂利を豊富に含んだ粘土石灰質土壌と比較的温暖な気候が特長です。

ファーストヴィンテージは1995年。当時、所有する畑は、アンティノリが参入する以前からあった樹齢20年のエリア27haと、新たに植樹した33haのエリアでした。現在は樹齢が上がり、厳しく選果して優れたブドウだけがワインに使用されています。温暖な気候のため、キャンティ地区と比べて1、2週間早くブドウが熟します。

ピアン・デッレ・ヴィーニェのブルネッロは、温暖かつ、昼夜の寒暖の差が大きな気候の中で育った上質なサンジョヴェーゼにより、豊富で滑らかなタンニンと、複雑でリッチ、優雅な雰囲気が特徴。長期熟成を前提とした、濃厚でタンニンに溢れたブルネッロ・ディ・モンタルチーノとは一線を画し、非常にスムースでなめらかなスタイルに仕上がっています。

伝統的なブルネッロらしい芳醇さを保ちながら、より飲みやすくモダンで洗練された味わいの、珠玉のブルネッロ・ディ・モンタルチーノと言えるでしょう。