2009年のピエモンテ州は、穏やかな春先から始まり、5月から夏にかけては少量の降雨と平均よりもやや高い気温となりました。夏から収穫期に向けて、昼夜の寒暖差のある完璧とも言える気候に恵まれ、果実味と酸のバランスに優れたブドウが成熟。その結果、しっかりとしたストラクチャーと華やかなアロマを備え、長期熟成のポテンシャルを感じさせる凝縮した果実味と熟したタンニンを備えたワインが生まれました。
外観は輝きのあるややオレンジを帯びたガーネット色。熟したブラックチェリーやラズベリーの果実のアロマと、しっかりとしたオーク樽の華やかな香りが立ち上ります。さらになめし革やチョコレート、ドライフラワーやバルサミコを伴う優雅かつ複雑な香り。口当たりは非常に繊細で、綿密な果実味とバランスの良いタンニンが広がっていきます。熟成による旨味を纏った深遠な余韻が長く続き、バニラやナツメグ、スパイスなどの風味で満たされます。
ネッビオーロ(100%)