CORTON GRAND CRU [MAGNUM BOTTLE]
01
2017 1500ml
97,000 Yen (106,700 Yen (Tax included))
970 Points!
モンラッシェと並び世界最高峰の白ワインとして讃えられる特級畑、コルトン・シャルルマーニュ。その畑を最も広く所有し、代名詞ともいわれる存在が、ボノー・デュ・マルトレイです。ボノー・デュ・マルトレイが真価を追求し生み出す品格溢れる味わいのワインは、コルトン・シャルルマーニュ最高峰として多くの尊敬を集めています。
所有する畑の総面積は11ha。そのうちコルトン・シャルルマーニュが9ha、コルトンが2haと特級畑のみを手掛ける偉大な造り手。ブルゴーニュの生産者の中でも特級畑のみを所有するのは、このボノー・デュ・マルトレイだけであり、一目置かれている所以のひとつでもあります。
ボノー・デュ・マルトレイが所有するコルトン・シャルルマーニュの一部の畑は、かつて中世の時代にヨーロッパ全土を治めた偉大な王、カール大帝が所有していた畑と言われています。 現在この畑には、一部新たに植樹したものを除き、樹齢40~60年のブドウが植えられています。西向きの急斜面に位置するこの畑は、粘土が全く含まれない石灰質土壌でできており、この土地で育ったブドウからは凝縮したミネラルを持ったワインが造られます。またこの畑は、夕方遅くまで陽が当たり、日照時間に非常に恵まれているのも特徴。長い日照時間を得ることで光合成が有利に働き、光を十分に浴びてしっかりと育ったブドウは、ワインにフィネスや力強さをもたらします。 このカール大帝が所有していた類稀なるテロワールこそが、ボノー・デュ・マルトレイのワインのポテンシャルを高めているといっても過言ではありません。
ボノー・デュ・マルトレイの現当主は、ジャン・シャルル・ル・ボー・ドゥ・ラ・モリ二エール伯爵。毎週月~金曜日はワイナリーに常駐し、火曜日と金曜日には必ず熟成中の全ての樽のワインの糖度、酸度、温度をチェックするという徹底した情熱をもってワイン造りをしています。また 研究熱心な伯爵は、より良いブドウを得るために2000年から有機農法、そして2004年からはビオディナミ農法をスタートし、2011年ヴィンテージからは100%ビオディナミを実践しています。 モリ二エール伯爵が大切にしていることは、畑の周りの環境を良好に保つことです。 土壌の開墾には、馬を用いるより土地にも人にも負担のかからない耕作として、特殊な小さなトラクターを使用。そして良いブドウを育てるために畑や土壌だけではなく、あらゆる動物や昆虫、植物の健康を保ち、グローバルシステムを整備することが大切と考えており、実際に、ボノー・デュ・マルトレイの丘には樹木が生い茂り、様々な動物や昆虫による生態系が保たれ、コルトンの丘全体の環境を整えています。そして樹木の根には十分な保水力があるがゆえに、2003年のような乾燥した暑い年であっても、ブドウへの水分補給は十分だったのです。 さらに、「樽の香りはワインそのものの味わいを覆い隠す」との考えから、新樽の比率は3分の1程度に留めています。 また、その新樽にも数年の研究の結果見つけた、品格がありエレガントな特徴のオーク材を使用。コルトン・シャルルマーニュに大切なのは「酸とミネラル」というのがモリ二エール伯爵の信条であり、糖度より酸度を重視することで長期の熟成にも耐えうるワインが造られます。 モリ二エール伯爵曰く、理想的な白ワインのイメージは「Light Better than Heat(灼熱よりもそっと照らす明かり)」とのこと。派手さはなくともじっくりと向き合うことで開花するワインのポテンシャルは、忍耐力のある者のみがその真価に触れることができると言われています。 1本のブドウの樹から約5房を手摘みで収穫。ブドウは100%徐梗し、さらに「ヴィンテージの善し悪しに関わらず年間180樽以上は造らない」というモリ二エール伯爵の徹底主義が、ボノー・デュ・マルトレイのワインを芸術品とも言うべき最高の品質に高めています。このように、一貫してテロワールや自然の力を尊重した結果、まるでテロワールそのものを味わうかのような溢れんばかりのミネラルを備えた、引き締まったタイトなスタイルのコルトン・シャルルマーニュが生み出されるのです。
ボノー・デュ・マルトレイの最大の魅力は、バックヴィンテージから最新ヴィンテージまでの幅広いラインナップが同時に手に入ること。その年ごとの気候の特徴とブドウのキャラクターを尊重し、ヴィンテージ毎の多彩な個性を感じて欲しいというモリ二エール伯爵の熱い想いから、最新ヴィンテージがリリースされる際セラーで熟成させた飲み頃のボトルを少しずつリリースするという個性的な販売方法をとっています。 この度は、その数あるヴィンテージの中でもぜひ今手に入れて頂きたい2ヴィンテージ、2012年と2000年をご紹介。今回初入荷となる最新2012年は生産量が非常に少なく、今後入手困難が予想される極めて稀少なヴィンテージ。収量は少なかったものの、溢れんばかりのミネラルが魅力のエネルギーに満ちた素晴らしい出来栄えです。 一方で16年の熟成を経た2000年ヴィンテージは、ワインアドヴォケイト誌にて94点、またワインスペクテーター誌においても95点という高得点を獲得した年。熟成の醍醐味を知るに相応しい、今がまさに飲み頃の極上の味わいです。
2012年のブルゴーニュは春先は気温が低く、更に開花時期の6月に雨や雹が続いたためブドウの生育が懸念されました。しかし成熟期である7月から9月までの暑い天候によってブドウは大変良く熟し、小粒ながら果汁の凝縮度の高いブドウが結実。例年に比べ、収量が極めて少なかったものの、豊かさと凝縮感がありながら、フレッシュさもしっかり感じられる仕上がりとなりました。 ワインアドヴォケイト誌のヴィンテージ評価においても92点という高得点を獲得しており、ボノー・デュ・マルトレイのコルトン・シャルルマーニュも同誌にて91+点と高評価を得ています。 グラスに注ぐと輝きのある黄色が艶やかに光り、熟したリンゴや洋ナシのアロマが広がります。口に含むと溢れんばかりのミネラルが印象的で、豊富な果実味としなやかな酸が心地よい、滑らかな口当たり。後半には香ばしいナッツやバターのニュアンスが感じられ、長い余韻がいつまでも続きます。エネルギーに満ちており、熟成のポテンシャルが高いため数年後の変貌が楽しみな1本ではありますが、今すぐ開けても瑞々しくフレッシュな味わいを堪能できる逸品。1~2時間前に抜栓しておけば、閉じていたワインがひと口飲む度に花開き、思わずグラスに引き寄せられるうっとりとするような味わいに心を奪われます。
2000年のブルゴーニュは、暖かい春に始まり夏のような6月、そして春先のように寒い7、8月と気候がめまぐるしく変化しブドウの生育が懸念されました。しかし8月の後半からこの上ない天候に恵まれた結果、豊富なミネラルとエレガントな酸が全体を包み込む、バランスに優れたワインが生み出されたヴィンテージ。ボノー・デュ・マルトレイのコルトン・シャルルマーニュもワインアドヴォケイト誌にて94点、またワインスペクテーター誌においても95点という高得点を獲得しています。 洋梨、熟したリンゴ、トロピカルフルーツとライムなどの濃厚なアロマ。後半現れるヘーゼルナッツの香りが重厚感を与え、豊富な果実味としっかりとした構造のミネラルが混然一体となり卓越したバランスを魅せています。驚くほど長く続く、ジューシーで甘みを感じる余韻も魅力。16年の熟成を経て今がまさに飲み頃を迎えているボノー・デュ・マルトレイの傑作です。
Bourgogne New Arrival
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