生まれかわった!「新生ムートン・カデ」

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公開日 : 2017.9.1
更新日 : 2022.5.19
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世界で一番愛されているボルドーワイン※として知られるムートン・カデ。ボルドーの五大シャトーの一つ、シャトー・ムートン・ロスチャイルドの血統を受け継ぐ品質を備えながら手ごろな価格で、世界中にファンの多いベストセラーワインです。実はこのムートン・カデ、9月1日に新ヴィンテージ2015年が発売されましたが、ボトルデザインはもちろん、その中身も一新され、まさに「リボーン=生まれかわる」と言ってよいほどの変化を遂げました。

さっそくエノテカのスタッフが試飲したところ「同じワインとは思えないくらい味が違う!」「歴史が変わる」と驚く人が続出。ムートン・カデはどのように生まれ変わったのでしょうか? 今回は、バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社のブランドアンバサダー、マイリス・ドゥヴィールさんより、今回のリニューアルについてお話を伺いました。 ※2006年CIVB、IPSOS、2009年GFK調べ

新生ムートン・カデ(左)とこれまでのムートン・カデ(右)を手にするマイリス・ドゥヴィールさん フランスボルドーで生まれ育ち、幼い頃からワイン畑に囲まれ、ワインの世界に親しんできました。日本の文化に興味を持ち、交換留学生として、名古屋の高校に1年間通った経験があります。帰国後もフランスと英国にて日本語を学び続け、2012年に国際経済の学位をKedge Management Schoolにて取得。ブランドアンバサダーとして、バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社の魅力を伝えています。

目次

シャトー・ムートン不作の年に誕生したムートン・カデ

ムートン・カデが誕生したのは1930年。ブドウが不作だったため、シャトー・ムートン・ロスチャイルドを瓶詰めできなかったことから、バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵のアイデアによって生まれたのが始まりです。そのワインは美味しさと手ごろな価格で瞬く間に世界中で大ヒット。世界150カ国以上で楽しまれる国際的なワインブランドになりました。

初代ムートン・カデを造ったバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵と初代ムートン・カデ

100%契約栽培農家のブドウへ

実はこのムートン・カデ、2004年までは100%買いブドウで造られたワインでした。つまり、様々な農家が栽培したブドウを買い取ってワインを造り上げていたのです。ところがバロン・フィリップ男爵の娘であるバロネス・フィリピーヌ・ド・ロスチャイルド男爵夫人が「よりフレッシュで、フルーティーなムートン・カデを造りたい」と思い立ち、ムートン・カデの改革に乗り出します。 そこで2004年にできたのが、二度目に生まれ変わったムートン・カデ。それまで全て買いブドウだったのが、50%は契約栽培の農家から仕入れたブドウを使用することになり、格段にクオリティが上がりました。

ところがそこで進化を止めないのがムートン・カデ。2004年以降も着々と契約栽培農家の割合を増やしていき、その比率は2014年には75%に。今回のリニューアル時には、100%契約栽培農家のブドウを使用するという目標を達成しました。

契約栽培のメリットは、理想のワインに求める高い品質のブドウが栽培できることにあります。さらにはムートン・カデの専任スタッフが収穫の時期まで細かく指示することで、よりクオリティの高いブドウを手に入れることができるようになりました。

しかし契約栽培農家を増やすのはそう簡単なことではありません。ムートン・カデは1年契約ではなく、数年にわたって農家と契約することで信頼関係を築き上げ、それによって少しずつ契約先を増やしてきたそうです。

今回のリニューアルを手がけた、バロネスの子息である新世代のオーナーファミリー (左)フィリップ・ド・セレイス・ド・ロスチャイルドさん、(真ん中)カミーユ・ド・セレイス・ド・ロスチャイルドさん、(右)ジュリアン・ド・ボーマルシェ・ド・ロスチャイルドさん

コンセプトは“Pleasure 歓び”

こうしてクオリティの高いブドウだけを使用することになった新生ムートン・カデですが、ブドウだけでなく、熟成期間もこれまでの12か月から18ヶ月と大幅に伸び、よりまるみのある芳醇な味わいが生まれました。また、メルロの割合もこれまでの80%から85%へ引き上げることで、よりふくよかでリッチな味わいを表現しています。

リニューアル後のコンセプトは“Pleasure 歓び”。まろやかで、パワフルさも備えていてリッチ。どんな方が飲んでも歓びが感じられるような味わいに仕上げています。こうした味わいを生み出すボルドーワインの味の要となるのは「アッサンブラージュ」つまりブレンドの技術。そこはさすがシャトー・ムートン・ロスチャイルドをはじめとする高級ボルドーワイン造りのノウハウをもつバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社。同社が誇るスタッフたちがこのコンセプトのもと、契約農家から集められた高品質なブドウを使ってワインを造り、最終的にブレンドを重ねることでこのコンセプトに合った理想の味わいを生み出すことに成功しました。

2015年のムートン・カデは、凝縮した甘みのあるカシスやブルーベリーの香りや風味が漂い、スムースでありながら力強いタンニンが感じられます。口いっぱいに歓びが満ち溢れるような、充実した味わい。ボルドー全土で偉大な作柄となった2015年ということもあって、よりいっそう飲みごたえのある仕上がりとなっています。 生まれ変わった新生ムートン・カデ、ぜひ皆様も試してみてはいかがでしょうか♪

今回ご紹介したワイン

ムートン・カデ・ルージュ/ バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド(フランス ボルドー)1,600 円 (1,728 円 税込)

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