現代アートが点在するワイナリー、カステッロ・ディ・アマ

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レポート
公開日 : 2017.9.21
更新日 : 2019.6.13
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エノテカのワインバイヤーが、ワインの最新情報について語り、時にワインの生産者やワイン界で活躍する人々と語り合う「ワインバイヤーズトーク」。今回は蒸し暑い日が続き、なぜか無性に甲殻類が食べたくなったので、久しく会っていなかった業界人とお互いの近況報告と、彼が大好きなカステッロ・ディ・アマを持参して談義しました!
目次

現代アートとワイン

カステッロ・ディ・アマのオーナー夫婦ロレンツァ&マルコ・パランティ
先日、“世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」”を読んだら非常に面白く、ワインの生産者の中にはアートが好きな方も多いので、ワイン自体が作品だと捉えるとワイン造りは完全にアートだなと。そこで思い出したのがカステッロ・ディ・アマ。世界各国の著名な現代アーティストをワイナリーに招聘し、その土地からインスパイアされた作品を制作依頼しています。

トスカーナの夢の体現

大きな刷毛で丁寧に仕上げられる作品
昨年2016年はシャトー・ムートン・ロスチャイルドの2013年ラベルを手掛けた日本在住韓国人、リー・ウーファン氏。熟成庫の中で書き上げたグラデーション美しい作品のタイトルは“TOPOS(Exavated):発掘された場所”。同氏は「ワインの色はルネッサンスのカラーであり、ワインセラーにペインティングすることにより、トスカーナの夢が人の目の前に現れるようになれば素晴らしいと思い制作した。様々なエレメントが其々の性格をもっているので、僕はコンダクターのように仕事を進めていく。」昨年イヴェントでお会いしたリー・ウーファン氏は、一見穏やかに映る言動の中にも燃え滾るエネルギーや深い情熱が感じられるパーソナリティ。どこかオーナーのマルコ・パランティ氏にも通じる共通項があり、その感覚が今回のコラボレーションを創出したのではないでしょうか。

感性が研ぎ澄まされる瞬間

昨年ワイナリーを訪問し作品を鑑賞した中で、個人的には2005年のシェン・ゼン作の“人間の体内の輝き”(左、2006年のカルロス・ガライコア作の“万里の長城”(中、2014年の杉本博司作の“ゼロの告白”(右 の美しさに完全に魅了されました!

ペアリングもアート

オマールエビの甘味や塩味とトマトの酸味がぴったりの相性
最近、そのアマのフラッグシップワインである“サン・ロレンツォ2011年”を、イタリアや特にチリワインに詳しい業界の友人と中目黒の夜会で飲んだところ、“標高が高く比較的涼しい場所で造られるため、初めは渋みのタンニンが落ち着かない硬くストイックな印象だが、抜栓して2時間程度で果実味が綺麗に広がり、一般的なキャンティ・クラシコとは比べ物にならない程の奥深く濃厚な味わいに変化する。しかし、6年の熟成を経てもまだ未だ若いワインであり、余韻の硬い印象は若干残るが偉大なワインであることに変わりない”との試飲コメントを頂き、ペアリングさせた“オマールエビのトマトクリームパスタ”と“ソフトシェルクラブのスパーシー風味”との完全一致のマリアージュに舌鼓を打ちました。ワイナリーに展示されている作品に例えるなら、レオナルド・ダ・ヴィンチの作品の独特の硬さからインスピレーションを受けた、ケンデル・ギアーズ作“ハウス・オブ・スピリッツ”(写真下 の質実剛健さに近い印象でしょうか。
ケンデル・ギアーズ作“ハウス・オブ・スピリッツ”
絵画、彫刻、写真、ワイン、料理。特殊な素材に技巧を駆使して美を創造する活動、アートに共通する創造者の熱い想いや情熱を感じながら堪能する作品は、五感よりも感性に響くエモーショナルな瞬間です。芸術の秋にはアマのワインを飲みながらアート気分に浸りたいですね!
リー・ウーファン氏カステッロ・ディ・アマでのメッセージ
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今回ご紹介するカステッロ・ディ・アマのワイン

サン・ロレンツォ キャンティ・クラシコ グラン・セレツィオーネ
/ カステッロ・ディ・アマ
(イタリア トスカーナ)
6,000 円 (6,480 円 税込)
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リー・ウーファン氏がラベルを手掛けた2013年シャトー・ムートン・ロスチャイルド

シャトー・ムートン・ロスチャイルド 2013
(フランス ポイヤック)
73,000 円 (78,840 円 税込)
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