手作りの極上シャンパーニュ、ポール・デテュンヌ

ピノ・ノワールの聖地アンボネイ村のシャンパーニュ生産者の中でも、とりわけ高い評価を得ているシャンパーニュ・ポール・デテュンヌ。近年、日本での人気もうなぎのぼりです。

11月下旬、ポール・デテュンヌの当主ピエールさんとソフィーさんがご夫婦揃って来日。ワインショップ・エノテカ二子玉川東急フードショー店にて、テイスティングイベントが開催されました。家族経営の小さなメゾンから生まれる極上のシャンパーニュの魅力をお二人にたっぷりと伺ってきましたので、その模様をレポートします。

ボトルを持って記念撮影

もの静かで職人気質のピエールさん(左)はブドウ栽培から醸造までワイン造りの全てを担当。陽気で社交的なソフィーさん(右)はメゾンの広報や輸出業務を担っています。

ピノ・ノワールの聖地、アンボネイ村

トークショーの様子

シャンパーニュ地方には323の村がありあすが、その中でグラン・クリュ(特級)に指定されている村はたった17しかありません。そのグラン・クリュの一つであるアンボネイ村はピノ・ノワールの聖地とも呼ばれ、高品質なピノ・ノワールが生産されることで有名です。

アンボネイで生産されるブドウの多くが大手のシャンパーニュメゾンのプレステージュシャンパーニュの原料として使用されていることでもその質の高さが伺えます。

ポール・デテュンヌはそんなアンボネイ村にある、ブドウの栽培からシャンパーニュの醸造までを一括して行うレコルタン・マニュピュラン(※RM)です。古くから家族経営で切盛りしている小さなメゾンで、今でもオフィスで仕事をしているソフィーさんを除いて、ピエールさんを中心に娘さん達とたった5人でブドウの栽培からシャンパーニュの醸造まで全てを行っています。所有する畑はもちろん全てグラン・クリュ。面積は7ヘクタールと小さく、年間の生産本数も5万本とごく僅かですが、だからこそ「天候を除く全てをきめ細かく管理することができる」とソフィーさんは言います。

※レコルタン・マニュピュラン(RM)…自社畑で収穫したブドウを使用し、醸造も手掛ける生産者のこと。多くが小規模生産者。参考:シャンパンのラベルで見かけるNM、RMとは?

手間暇かけて造られる極上のシャンパーニュ

研究熱心で職人気質のピエールさんはイベント中終始言葉数が少なかったのですが、ブドウの栽培から醸造に至るまで、彼のこだわりが随所にあることがわかりました。

特に強調していたことが、シャンパーニュ産の樽の使用です。多くのシャンパーニュ生産者が発酵をステンレスタンクで行っているにもかかわらず、ポール・デテュンヌのシャンパーニュは発酵もオーク樽で行っています。また、その樽はフレーバーの強すぎないシャンパーニュ産の樽にこだわって使用していると説明してくれました。

「樽を使用するということは、それだけ手間がかかります。樽は生きているので、バクテリアなどの菌が発生しやすいため常に清潔にしていなければなりません。それでも、発酵から熟成までをシャンパーニュ産の樽で行うのは、樽に触れている時間が長いことで得られるエレガントさを大切にしているから」とのことでした。

ポール・デテュンヌの全アイテムの中で最も好きなシャンパーニュはどれですか?という質問に対しては、「全てのシャンパーニュが私達にとって子供のようなもの。だからどれか一つなんて決められません」とソフィーさん。子供のように手間暇かけて大切に育てられたシャンパーニュ、それがポール・デテュンヌなのです。

多彩なラインナップ、キーワードは「気品」

イベントで出たシャンパン

ピエールさん、ソフィーさんと一緒にテイスティングしたアイテムをいくつかご紹介致します。いずれのシャンパーニュも樽発酵、樽熟成に由来する気品があり、また、上級キュヴェには長年樽で熟成させたリザーヴ・ワインが贅沢に使用されているため、ふくよかでリッチな味わいとなっています。

ポール・デテュンヌ ブリュット(ピノ・ノワール70%、シャルドネ30%)

ポール・デテュンヌ ブリュット

ポール・デテュンヌのスタンダードキュヴェ。

現行品は主に2015年産のブドウを使用しています。パッションフルーツや洋梨のようなフレッシュな果実味と蜜っぽさを帯びたしっかりとした味わいで、アペリティフからメインのお料理まで合わせられるオールマイティーな1本です。

ポール・デテュンヌ ブラン・ド・ノワール(ピノ・ノワール100%)

ポール・デテュンヌ ブラン・ド・ノワール

アンボネイ村にあるレクレイエールという畑の2015産ピノ・ノワール100%で造られたブラン・ド・ノワールです。レクレイエールの畑はブドウ栽培の歴史が2000年以上もあると言われている素晴らしい畑で、この地で産するピノ・ノワールの品質は折り紙付き。

「シャンパーニュの力強さ、余韻の長さを存分に楽しんでもらえるシャンパーニュです」とピエールさんも満足げな表情でした。

また、ソフィーさん曰く、このブラン・ド・ノワールには、美味しいバゲットにフォアグラをのせ黒胡椒をひいたカナッペとのマリアージュが最高とのこと。和牛や焼き鳥との相性もとても良いのでぜひ試してほしいそうです。

ポール・デテュンヌ ブリュット・ミレジム(シャルドネ60%、ピノ・ノワール40%)

ポール・デテュンヌ ブリュット・ミレジメ

こちらは熟成を目的としたシャンパーニュなので、できるだけフレッシュさをキープさせるためにシャルドネの比率が高くなっています。

澱引きは2017年の10月、約10年間もの熟成期間を経てリリースされました。今飲んでももちろんおいしいですが、まだあと15年は熟成させることができる、とのこと。長期間熟成させたシャンパーニュならではの芳醇で複雑な香りや味わいを存分に堪能できるシャンパーニュです。

尚、2008年の次のミレジムは2012年なので、リリースは2022年となります。

ポール・デテュンヌ ラタフィア(ピノ・ノワール100%)

ポール・デテュンヌ ラタフィア

ラタフィアとは、ブドウ果汁にマール(ブドウの搾りかすを再発酵させ蒸留したお酒)を添加して造られる甘口のお酒。

ポール・デテュンヌのラタフィアは年間3000本ほどの生産量の上に、毎年作っているわけではないのでかなり稀少品です。しっかりと冷やして、食前酒はもちろん、食後酒としてコンテやブルーチーズをはじめ、どんなデザートにも合わせられます。開栓してからも日持ちするのでゆっくりと楽しんでもらいたい、とのことでした。

※エノテカ・オンラインには12月中旬入荷予定!

アンボネイの畑で生まれる高品質なブドウを用い、伝統的な手法で丁寧に手作りされるポール・デテュンヌのシャンパーニュは全9種あります。同じ村の同じ畑のブドウから造れていても、発泡酒のシャンパーニュでこれだけの違いが生まれることに驚きと感動を覚えました。

まとめ

サインを書きながら笑顔

そして、今回のイベントでピエールさん、ソフィーさんの人柄に接し、ますますポール・デテュンヌのファンになってしまったのは、私だけではないようでした。

食卓を皆で囲むことが多くなるこれからの季節には、ぜひポール・デテュンヌのシャンパーニュをお楽しみ下さい。

今回イベントが行われた 二子玉川東急フードショー店

二子玉川店外観

ワインショップ・エノテカ 二子玉川東急フードショー店
住所:〒158-0094 東京都世田谷区玉川2-21-1 二子玉川ライズ・ショッピングセンター B1F
TEL:03-5717-3334 / FAX:03-5717-3335
E-mail:tamagawa_shop@enoteca.co.jp
営業時間:10:00~21:00

全国60店舗以上!ワイン専門店「エノテカ」の編集部。スタッフやライターの方々と、知っていると得する基礎知識からエノテカならではのディープな情報まで、ワインにまつわる情報を様々なテーマで発信していきます。