一日の終わりにワインを楽しむ方にとって、日々のデイリーワインを選ぶ楽しさは、やはり格別ですよね。
毎日違う味わいを楽しむことや、飲んだことのないワインを探すことも、もちろん楽しみの一つですが、好きな味わいのワインをリピートして選んでいる方も多いのではないでしょうか。安定の美味しさは、一日の終わりに心がふわりとリラックスできる安心感を与えてくれます。
日々の暮らしの中に溶け込む、デイリーワイン。今回は、リピートしてしまう美味しさのボルドーワインを2本ご紹介します。
クラレンドル・ブラン
シャトー・オー・ブリオンは、ワイン好きならば名前を聞くとドキっとしてしまうほど、名門中の名門です。フランス・ボルドーの地で、特級格付第一級に君臨しています。シャトー・オー・ブリオンの向いには、シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンという名門も位置しています。この2つのシャトーを擁するのが、この気品あるクラレンドル・ブランを造る、クラレンス・ディロン・ワインズです。
クラレンス・ディロン氏がボルドーの地で、この2つの名門シャトーの技術を活かして造り上げた、「クラレンドル」。所有する畑全域から収穫されたブドウを使用し、全世界に認められた腕で仕上げられたワインですが、高価格帯のワインを扱うイメージとは驚くほどギャップのある、手の届くデイリーワインです。
和食に合う、華やかな香りに品のある味わい。
クラレンドル・ブランには、ボルドーブランらしく、品種はソーヴィニヨン・ブランにセミヨン、ミュスカデルがブレンドされています。
ハーブのような爽やかな風を感じ、ほのかに苦味を思わせるグレープフルーツと華やかな白い花の香りに混ざり、蜂蜜をたらりと垂らしたような甘い蜜の香りがします。口に含むと、フレッシュな酸味に、口の奥でじわりとコクのある果実味が広がります。
繊細な香りと味わいを持つ、クラレンドル・ブラン。ワイン単体でも楽しめますが、和食に合うことも特長の一つです。クラレンドル・ブランの繊細さは、お出汁を使用する料理や魚料理、甘味のあるお米との相性も良く、毎日の食卓に寄り添ってくれます。
和え物や煮物といった日々の和食はもちろん、寿司や天ぷらなどハレの日の和食と合わせても、幅広く受け止めてくれる高品質な白ワインです。和食をワインに合わせる際には、すだちや柚子など、酸味が目的ではなく、香りを料理にプラスすることもおすすめです。
日々の料理に合わせやすいことから、持ち寄りの際に持参するワインとしても喜ばれます。以前の青色のワインラベルからリニューアルされたエレガントな見た目も、日々のワインタイムを格上げしてくれます。
レ・ヴァンダンジュ セレクテッド・バイ・クリスチャン・ムエックス
次におすすめするワインが、こちらの可愛らしいエチケットのボルドーワイン。レ・ヴァンダンジュを手掛けるのは、最高級ワインであるペトリュスを育て上げたクリスチャン・ムエックス氏。プレミアム・ワインを次々に生み出した伝説的の人物と言われるほど、世界的な手腕の持ち主です。
当初、レ・ヴァンダンジュは、収穫の際にスタッフに振る舞われていた特別なワインでした。収穫する人との交流、感謝、そんなクリスチャン氏の想いが反映されています。自らブレンドにも携わり、喜びを分かち合っていたようです。そのワインを世界中のボルドーラヴァーにも届けようと、毎日でも手の届くデイリーボルドーとしてリリース後から、人気の地位を得ています。
家庭料理に合わせてカジュアルに楽しめる味わい。
高品質でこだわりのあるワインであり続けるため、優良ヴィンテージのみを生産することとなったレ・ヴァンダンジュ。
品種はメルロ主体にカベルネ・フランが使用されています。奥様が書かれたチャーミングなエチケットと、赤系・黒系ベリーの香りが混ざり合った可愛らしい甘い香りがリンクします。ほんのりと、爽やかに香るベジタブルのニュアンスも。香りはボルドーワインらしくしっかりと感じられますが、味わいは飽きの来ないジューシーな果実味。緻密なタンニンとフレッシュな酸とのバランスは、重すぎず軽すぎず、人を選ばない美味しさです。
日々、飲み疲れることの無い味わいは、いつもの料理にも合いやすく、家庭料理にもぴったりです。和食に合わせる際は、仕上げに山椒をかけても、香りが爽やかになりおすすめです。フレッシュでジューシーな味わいのワインなので、肩肘張らずにカジュアルに楽しめることもポイントです。具材を切って煮込むだけの簡単料理は、忙しい女性の定番メニューですが、そんないつもの料理にもレ・ヴァンダンジュがおすすめです。
家庭で人気のある洋風の煮込み料理、鶏肉のトマト煮。鶏肉と野菜を炒めてトマトで煮込むだけで手軽に作る料理にも、レ・ヴァンダンジュのジューシーな味わいが料理にとても合います。
ポイントは、最後に黒こしょうを少し多めにかけて仕上げることです。ボルドーワインらしい爽やかな香りのニュアンスに、料理にもアクセントをプラスし、より相性が良くなるように仕上げます。
まとめ
暮らしの中で日々楽しむデイリーワインは、安心感に包まれ、リラックスできるワインが良いですよね。
リピートしたくなるワインは、やはり飽きずに飲み疲れしないもの。その条件には、品質の高さは欠かせません。そして、手の届く価格帯。ボルドーワインというと、高級なイメージがありますよね。
今回ご紹介したワインを手掛ける背景には、驚くほど有名な造り手の存在がいます。世界中にファンを持つという安定感のある名手。そんなワインをカジュアルでデイリーに楽しめることに、感激さえ覚えます。
デイリーワインには、特別な日の料理ではなく、毎日の食事との相性がポイントです。安心してリピートできる、こちらの2本。デイリーワインを選ぶお気に入りリストに入れて、いつもの食卓でお楽しみください。