世界最高峰の酒精強化ワイン「ポートワイン」を知るセミナーをレポート

世界最高峰の酒精強化ワインとして名高いポートワイン。名前は聞いたことがあるけれどあまり馴染みがない・・というワインラヴァーの方も多いかもしれません。

本日は、そのポートワインの老舗メーカー、ラモス・ピント社のCEO ホルヘ・ロサス氏による、ワインショップ・エノテカ表参道ヒルズ店で行われたスペシャルセミナーの模様をレポートします!

カウンターを囲んだ7名

ポートについて説明するホルヘ・ロサス氏。表参道ヒルズ店のカウンターを囲んで7名という少人数セミナー形式で行われました。

世界屈指の歴史を誇るポートワインの故郷

ポルトガル
ポートワイン用のブドウが造られるのは、ポルトガル第二の都市、ポルトから東へ80キロほど離れた内陸部に広がるドウロ渓谷。スペインから続くドウロ川(スペインではドゥエロ川)の両岸にブドウ畑が広がっています。このドウロ渓谷周辺のブドウ栽培地は1700年代に世界初の原産地呼称制度を創設。また、2001年には「アルト・ドウロ・ワイン生産地域」として世界遺産に登録されました。

ポートワインの故郷はワイン生産地として世界屈指の歴史を誇ります。

ポートワインの種類

ポートワイン

左から、ホワイト、ルビー、トウニー

ポートワインは、ブドウの発酵途中にアルコール度数の高いブランデーを加えて発酵を止めた酒精強化ワインの一種。通常のワインと比べアルコール度数が20度近くと高く甘みがあるのが特徴で、ブドウの種類や製法によって大きく分けて4つの種類があります。

ホワイトポート

白ブドウから造られるポートワイン。甘口からオフドライタイプもあり、黄金色の色合いで、酸味が低いおだやかな味わいが楽しめます。

ルビーポート

黒ブドウから造られ、1~3年熟成して出荷されます。濃いルビー色で、ブドウ本来の果実の香りを楽しむシンプルなスタイルが特徴です。

トウニーポート

熟成年の異なるポートをブレンドしたり、ホワイトポートにルビーポートをブレンドしたりと製法は様々ですが、褐色がかった色合いと複雑な味わいが特徴。ブレンドされるポートの平均熟成年数(10年、20年、30年、40年)が入ったヴィンテージが入ったものはより複雑味が増し、最上品質のトウニーとされています。

ヴィンテージポート

最上級のポート。最上の畑の良年の単一ヴィンテージのブドウのみを使用し、収穫から3年目までに瓶詰めされ、長期瓶内熟成によって風味が増します。100年の熟成にも耐えうる、世界で最も長期熟成が可能なワインのひとつと言われています。

今回のセミナーでは、これらの主要ポートを含む計6種ものポートワインを飲み比べました。

ホルヘ氏イチオシ!おつまみとのペアリング

ポートワインとおつまみ

セミナーで供されたおつまみ。生ハム&メロンと熟成サラミ、カステラ

今回のテイスティングワインに合わせて、表参道ヒルズ店では3種のおつまみが用意されました。

それがこちらの生ハム&メロンの一口ピンチョスと、熟成サラミ、そしてカステラ。ご存じの皆さんも多いかと思いますが、カステラは16世紀にポルトガルから日本に伝来したお菓子。天ぷらや米を食べる文化をはじめ、ポルトガルと日本は400年以上前から共通の文化を共有しているということで、ホルヘ氏が特別にカステラを用意してくれたのでした。

ホルヘ氏のおすすめは、生ハム&メロンは淡い色合いのホワイトポートやトウニーと、熟成サラミは力強い味わいが特徴のレイト・ボトルド・ヴィンテージやルビーポートとの組み合わせ。また、やさしい甘みのあるカステラは、熟成によってまろやかさが増した10年もののトウニーにぴったり。そのままでももちろんおいしいポートワインですが、ハムやお菓子と合わせることで、互いのおいしさが引き立ちます。

まだまだある!ポートワインの楽しみ方

 

そのままで十分においしいポートワインですが、甘くアルコール度数が高いポートワインを1本飲みきるのはなかなか大変という方もいらっしゃるかもしれません。(とは言え、ホルヘ氏によると、ヴィンテージポート以外は栓を開けてからも冷蔵庫に入れておけば2~3ヵ月はもつそうです)

そこで今回はポートワインの色々な楽しみ方をいくつか教えていただきました。

まずはホワイトポート。ポルトガルでは今、若い人たちの間でホワイトポートをトニックウォーターで割って楽しむのが流行っているとか。割合は1:1がおすすめだそうです。ホワイトポートの蜜のような甘さとトニックウォーターの柑橘系の酸味が合わさって、爽やかなカクテルの完成!

そしてフランス人に大人気のトウニーポート。フランス人はメロンをくりぬいた中にトウニーポートを入れて、ポートとともにスプーンですくいながら食べるという贅沢な楽しみ方が好きなのだとか(!)

1日1杯のポートは長寿の秘訣!?

ラモス・ピントのボトル

ラモス・ピントがリリースするエントリーレンジのポート3種。手頃な価格ながら全て自社畑のブドウを使用した品質の高さが自慢。

ホルヘ氏によると、昔120歳くらいの長寿女性がテレビのインタビューで長生きの秘訣を尋ねられたところ、「秘密なんてないわ。私は毎晩寝る前にポートワインを飲んでいるのよ。」と答える場面があったそう。それ以来ホルヘ氏はディナーの後、冷蔵庫でよく冷やしたポートワインを毎日飲むようにしているのだとか(笑)。仕事で疲れた後の甘いポートワインは最高なのだそうです。

ポートワインが長生きの秘訣かどうかは知る由もありませんが、仕事で疲れた後、また、ディナーの余韻を楽しみたいとき、甘美なポートワインを傾けるのはどんな人にとっても至福の時になりそうです。

まだ試したことがない方も、ぜひポートワインにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

今回イベントが行われた ワインショップ・エノテカ表参道ヒルズ店

表参道ヒルズ
ワインショップ・エノテカ表参道ヒルズ店
住所 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4丁目 12-10表参道ヒルズ本館 3F
TEL  03-6804-5025 / FAX 03-6804-5026
E-mail  omotesandohills_shop@enoteca.co.jp
営業時間 11:00-22:00 (日曜-21:00)/ L.O. 21:30 (日曜20:30)

 

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