【今日のワイン】シャンパーニュ地方で造られる甘口ワイン「ポール・デテュンヌ・ラタフィア」

こんにちは。広尾本店の小林です。

「ラタフィア」というワインをご存知でしょうか。

未発酵のブドウジュースにブランデーであるマールを加えて樽発酵させた、酒精強化ワインです。

ブドウ果汁に糖分が残っている段階でアルコールを添加することで酵母の活動が止まり、その結果アルコール度数が高く、甘みのあるワインに仕上がります。

1年の中で最も甘口ワインのお問い合わせが増える冬。

ソーテルヌやアイスワイン、ポートワインは聞き慣れた甘口ワインだと思いますが、ラタフィアをご存知無い方も多いかと思いますので、今回は特別な1本「ポール・デテュンヌ・ラタフィア / ポール・デテュンヌ」をご紹介させていただきます。

ポール・デテュンヌは1890年より家族でシャンパーニュ造りを続けてきた歴史あるレコルタン・マニピュラン(※)。所有する畑はわずか7haですが、全ての畑がグラン・クリュ(アンボネイ村)にあります。

こちらのラタフィアは、そのアンボネイ村で収穫した平均樹齢40年のピノ・ノワール種のみを使用した贅沢な逸品。

シャンパーニュ地方はシャンパーニュがあまりにも有名なため、この地の生産者はわざわざA.O.P.認定されていない酒精強化ワインを販売用に造ろうとする気風が生まれません。そのため、ラタフィアはほとんど自家消費用に生産され、市場に出回るのは大変珍しい逸品です。

グラスに顔を近づけると、酒精強化ワイン独特の刺激が感じられます。

リンゴのコンポートやオレンジピール、焦がしキャラメルなどの少しビターな甘みの強い香り。口に含むととろっとしたまろやかな舌触りで、蜜のような印象。

甘さのあとにフレッシュな酸が感じられ、フィニッシュは甘ったるくなく、心地良い、抜群のバランスです。雑味や酸化のニュアンスは一切なく、とてもクリアできれいな仕上がりです。

美味しさだけではなく、このオードトワレのようなかわいいボトルも魅力。このボトルを眺めながら、マカデミアナッツ入りのバニラアイスと一緒にちびちびと飲み進めるのが至福の時です。

※自社畑で収穫したブドウを使用し、醸造も手掛ける生産者

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