【スタッフ愛飲】忘れられない衝撃!原点を思い出させてくれたブルゴーニュの白ワイン
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エノテカスタッフに、愛飲するワインとの出会いや思いを語ってもらう「スタッフ愛飲」。
今回は南町田グランベリーパーク店で店長を務める狐塚さんに「ブルゴーニュ・シャルドネ / パトリス・リオン」について語ってもらいました。
教師になる夢が変わるほど大きなきっかけとなったというブルゴーニュ留学。そんな狐塚さんにとって思い出がたくさん詰まったブルゴーニュを思い出す1本です。
ワインに触れるきっかけとなった語学留学
―ブルゴーニュへ留学経験があるとのことですが、大学時代はどんな勉強をしていたんですか?
教師になるのが夢で大学に進学して、世界史や社会の先生を目指して勉強していました。
たまたま第二外国語の授業で履修したフランス語が楽しくてハマってしまい、親にお願いして1ヶ月程度、ブルゴーニュへ短期留学に行きました。
―そこでワインを飲むようになったんですか?
そうですね。ブルゴーニュがワインの銘醸地なんてことを知らずに行ったんですが、仲良くなった中国の子がすごくワインに詳しくて、一緒に美味しいワインをたくさん飲みました。
休みの日に「ちょっと出かけてみよう!」と、電車に乗ってブドウ畑に行ったり、ワインショップを見て回ったりしました。それが後になってニュイ・サン・ジョルジュだったことが分かり、自分にとって思い出の地になったんです。
何を飲んでもブルゴーニュワインは美味しくて、それまでほとんど飲んだことがなかったんですが、「ワインってこんなに美味しいんだ!」というのが留学中の1番の発見だったかもしれません(笑)
そこからブルゴーニュワインに惹かれていき、帰国後も当時は安いものしか飲めませんでしたが、ブルゴーニュのワインばかり飲んでいました。
―この留学がきっかけでワインの仕事をしたいと思ったんですか?
留学に行ったのが大学3年生で、帰国してすぐに就職活動が始まりました。
正直、進路で迷いましたが、先生になるかワインの仕事に就くかを天秤にかけたときに、どうしてもワインの熱が強かったんです。ワインを扱っている会社を調べた時にエノテカの存在を知って、そのまま就職活動を進めて入社することができました。
忘れられない衝撃
―では、今回紹介していただくパトリス・リオンのブルゴーニュ・シャルドネとの出会いを教えてください。
初めて飲んだのはエノテカ入社前のアルバイト研修の時です。成城学園前店で勤務している時に「ニュイ・サン・ジョルジュの良い白ワインが開いているよ!」と先輩に教えてもらい飲みました。
これがエノテカで働くようになってから初めて飲んだブルゴーニュの白ワインだったんですが、すごく綺麗なワインだなと衝撃を受けました。
ブルゴーニュって綺麗なワインが多いと思うんですが、その中でも濁りがなくて透き通った味わい。ブドウ由来のピュアな果実味も酸のクリーンな印象もあって、樽のニュアンスもあるんですが、それも嫌な感じじゃなくて…とにかく綺麗だ!と感動しました。
その時の衝撃を今でも覚えていて、だからこそ好きなワインになったのかなと思います。
留学中にニュイ・サン・ジョルジュに行ったということもあり、勝手に親近感も沸きましたね(笑)
―そこから愛飲するようになったんですか?
初めて飲んでからその美味しさに感動して、お店にブルゴーニュ・シャルドネが入荷するたびに買うようになりました。
―普段どのように楽しんでいますか?
そこまで頻繁に飲むわけではないですけど、ちょっと良いワインを飲みたい時に飲むワインですね。
3000円後半なので、毎日飲むには高いんですけど、2000円後半のブルゴーニュ・ブランを買って飲むよりも、ちょっと頑張って3000円後半を出してこのワインを買って飲む方が体験できる感動が違うと思います。
ボトルを開けてからグラスに入れて飲み終えるまでの時間で変わっていく味わいや香りの変化を堪能できます。
最初はクリーンなイメージなんですが、だんだんボディも出てきて香りも柑橘系のものからちょっと甘いフルーツになったり…1本でここまで楽しめる、しかもそれが3000円台というのはすごいと思うんです!ゆっくり良いワインを飲みたい時にいつも選ぶ1本です。
―最近はいつ飲みましたか?
自宅にストックしておいたものを自粛期間中に飲みました。なかなか気持ちも上がらなかったので、ちょっと良いワインを飲もうと思って開けましたね。
やっぱり飲むとハッピーになります。ブルゴーニュの思い出も蘇ってきたり、純粋に飲んで美味しいですし、自粛期間中かなり元気をもらったワインでした。
ワインへの愛が再燃
―ブルゴーニュの思い出と言いますと、昨年、パトリス・リオンのドメーヌに伺ったと聞きましたが。
はい、2019年の7月に行きました。
実は、大学生の時に初めてブルゴーニュを訪れてブルゴーニュワインにハマって飲むようになりましたが、2018年頃から御殿場店に異動したり初めて店長を務めさせていただいたりと、バタバタしていてワインをあまり飲めていない時期がありました。
そんな時にブルゴーニュに行く機会をいただき、現地で生産者の方の話を聞くことで「ワインって本当に楽しくて面白い飲み物だな」と改めて思ったんです。
そこからワインへの気持ちが一層強くなり、自分にとっての原点であるこのブルゴーニュ・シャルドネをまた定期的に買うようになりました。
―ドメーヌを訪問して印象的だったお話などありますか?
当主のパトリスさんが相当な職人さんだというのがお話からすごく伝わってきました。
1番印象に残っているのが、テイスティングルームの中にあった植木鉢です。鉢が透明になっていて、その中に自分が所有する畑の土壌が再現されていました。
そこで「実際にこういう貝が転がっているんだよ」とか石灰質土壌の役割などを細かく教えてくれました。ワインメーカーとしてはベテランの方なので、その長年の経験からくる解説の丁寧さを通じて、パトリスさんのワインへの情熱を感じましたね。
ドメーヌを訪問してパトリスさんにお会いすることができて、さらに好きなワインになりました。
パトリスさんが説明をする、その時の実際の写真
―具体的にどんなところが他の生産者と違いますか?
価格に対するパフォーマンスがすごく高いと思っています。ブルゴーニュ・シャルドネは3000円台ですが、クオリティとしてはプルミエがついてもいいんじゃないかと思うほどです。
クリーンなブルゴーニュを飲みたい、ピュアなシャルドネを飲みたい時にすごく良い生産者だなと思います。
このブルゴーニュ・シャルドネの最新ヴィンテージ(2017年)は特に、すごくバランスが良くてミネラルも酸もボリューム感もきれいにまとめっているなと思います。2017年が今まで飲んだ中で1番美味しかったです!
―パトリスさんもブルゴーニュワインの価格高騰に懸念を示しているようで、できる限り手に取っていただきやすい価格で本当に美味しいものを味わってほしいと思っているそうですね。
クオリティに対しての熱意は高いですが、それに対しての価格というのはかなり抑えているんだろうなというのは伝わってきます。
良いものを届けたいという熱意が強い方なので、ブショネなどのコルク由来のダメージが少ない状態でお客様に届けるために、コルクにも最新の技術を使っているそうです。
飲み手のことをかなり考えている生産者ですよね。それでいてあの価格だから本当にすごいなといつも感心してしまいます。
入社して6年目。様々な国のワインを飲む中で、ブルゴーニュワインを飲まなかった時期もあったという狐塚さん。
しかしブルゴーニュへの再訪をきっかけに自分にとっての原点に戻ってきたと言います。
「やっぱり自分にとってはブルゴーニュへの気持ちが強い」と思い出の地に想いを馳せながら語ってくれました。
今回ご紹介したワインはこちら
今回取材した南町田グランベリーパーク店
- 住所:〒194-0004 東京都町田市鶴間3-4-1 南町田グランベリーパーク セントラルコート 1階
- TEL:042-850-5568 FAX:042-850-5569
- 最寄駅:東急田園都市線「南町田グランベリーパーク駅」
- E-mail:minamimachida_shop@enoteca.co.jp
- 営業時間:10:00~20:00