2020年、今年もさらに美味しく、さらに深く、ワインを楽しんでいただけたら…そんな想いを込めて、エノテカが今注目するワインにまつわるトピックを集めてみました。
20のトピックスを紹介します。今回はその第3弾です。
進化するオーガニック
昨年サルヴァトーレ氏の来日時に開催した「オーガニックナイト」イベントの様子
近年のオーガニックワイン産業は年々と伸長してきており、世界のワイン造りにおいても減農薬・有機農法への転換が進んでいます。
イタリア、トスカーナの地でサルヴァトーレ フェラガモ ファミリーが手がけるイル・ボッロでは、ビオロジック農法を採用。化学肥料や殺虫剤に一切頼らず、土壌が本来持っている自然な活力を引き出した丹念なブドウ栽培を行っています。
またシャンパーニュのルイ・ロデレールでは、ついに2012ヴィンテージよりクリスタルに使用するブドウを100%ビオディナミに転換! このように名だたるトップワイナリーもオーガニックへの転換を進めています。
歴史的1本!クリスタル2012
ルイ・ロデレールよりクリスタルの新ヴィンテージ2012が、今年春にリリース予定!
クリスタル・ロゼ2008に続き、ついにブランもこの2012ヴィンテージからビオディナミ100%のブドウに。まさにルイ・ロデレールにとって新たな一歩となるヴィンテージです。
2012年は、不順な天候によりブドウの収量は減ったものの、夏の強い太陽が加わり、シャンパーニュ地方の歴史上稀にみるブドウの成熟度を達成。自然の気まぐれが思いがけず高品質のブドウを生み出し、偉大なヴィンテージ誕生へと繋がりました。
ロゼブームが止まらない!
©2019 ROSE MANSION
若い世代を中心に世界中でその人気は衰えることを知らないロゼワイン。
ニューヨークには「ロゼマンション」がオープンして大賑わいを見せているとか。ロゼマンションは、様々なテーマで作られた部屋を回り、ロゼワインの造りや歴史などを学びながら、それぞれのテーマに合ったロゼワインを楽しむという趣向で「昨年は16週間で10万人が来場し大成功。今年は2倍規模での開催となった」という人気ぶり。
トレンド発信地でさらに勢いを増すロゼワイン、まだまだ目が離せません。
※酒類飲料日報 2019年8月27日より引用
進化系ペアリング
近年よく聞くようになった言葉「ペアリング」。レストランでも1皿ごとにグラスワインを合わせるペアリングコースを供するところが増えてきているようです。
料理とワインの相性を指すフランス語「マリアージュ(結婚)」と同じような意味ですが、ワインだけでなく様々な飲み物が含まれ、より自由な組み合わせが楽しめるのが特徴。
最近ではワインだけでなく日本酒やクラフトビールも供され、お茶だけのコースが登場するなど、ペアリングはますます自由に進化しているようです。
「L’accord Mets & Vins(食とワインの調和)」を掲げるパリの名門レストラン、タイユヴァンの総支配人、アントワーヌ・ペトリュス氏に、レ・カーヴ・ド・タイユヴァン東京でワインペアリングのコツを聞いてみました。
素材の一つとワインの一要素だけ合わせてみる簡単なペアリングから始めてみませんか。
アントワーヌ氏直伝!ペアリングのコツ
①生産地を合わせる
②似た特徴のものを合わせる
③逆の特徴を持っているものを合わせる
ライトに飲みたい!低アルコール
「ライト」や「低アルコール」といった若い人達を中心に支持されているこれらのキーワードは、ワインの世界に限らず、飲料の世界において引き続きトレンドの模様です。
ポルトガルの北部で造られるヴィーニョ・ヴェルデもその筆頭。ライトで爽やかな味わいは、あらゆるシチュエーションで重宝します。