2015年ヴィンテージをお披露目!「シャトー・ムートン・ロスチャイルド」スペシャルイベントレポート

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レポート
公開日 : 2018.5.6
更新日 : 2019.7.3
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ワインが並ぶ棚の前でアントニーグルメル氏がムートンを持って立っている
バロン・フィリップ・ド・ロスシルド・オリエント社アジアパシフィック代表取締役、アントニー・グルメル氏
2018年4月20日でちょうど開業1周年を迎えた商業施設、GINZA SIX。同じく1周年を迎えたワインショップ・エノテカGINZA SIX店で行われた、ボルドーの格付け第1級シャトー、ムートン・ロスチャイルドのスペシャルイベントをレポートします。
今回ゲストとして登場したのはシャトー・ムートン・ロスチャイルドを有するバロン・フィリップ・ド・ロスシルド社のバロン・フィリップ・ド・ロスシルド・オリエント社アジアパシフィック、代表取締役のアントニー・グルメル氏。
実はGINZA SIX店には世界初となるシャトー・ムートン・ロスチャイルドのアートラベルのリトグラフを展示したアートコーナーがあり、昨年のオープン時には大きな話題を集めました。
アントニー氏曰く、ワインショップ・エノテカGINZA SIX店は「ムートンの世界を忠実に再現した世界でも稀に見る店舗」だそうで、このディスプレイを見た他国のショップから自店でも!とオファーが来るほどだそう。しかしながら「GINZA SIX店だからこそ表現できる世界観なので、オファーはお断りしています。」とのこと。
目次

まずはキンキンに冷えた新感覚のロゼワインでスタート

グラスに注がれたロゼワイン
イベント当日は気温が20度を超える蒸し暑い日。よく冷えたロゼは、アルコール感はあまり感じずみずみずしくさらりとした飲み心地で、ついおかわりしたくなる美味しさ。よく冷えたロゼが会場に駆け付けたゲストたちの喉を潤します。

現代アーティストの最高峰が手がけた最新ボトル

グラスに注がれたムートンロスチャイルド2015とボトル
今回のイベントのハイライトは、最新2015年のシャトー・ムートン・ロスチャイルド。全国のエノテカに先駆けて、特別にGINZA SIX店で一足早くお披露目されました。ムートンと言えば毎年変わるアートラベルが知られていますが、この2015年ヴィンテージのラベルを手がけたのは現代アーティストのゲルハルト・リヒター氏。現代アート界では、その作品には存命のアーティストとして最も高値が付くと言われるほどの巨匠です。
2010年以来最高の出来との前評判の2015年ボルドー。シャトー・ムートン・ロスチャイルドもその例外ではなく、ワインアドヴォケイト誌では「古典的なムートン。50~60年は生き続けるだろう。」と評されるほど。加えて、この2015年は世代交代のヴィンテージでもあります。これまでアートラベルの選定を手がけてきた故バロネス・フィリピーヌ・ド・ロスチャイルド男爵夫人に代わり、このアートラベルを選んだのは現在のオーナーファミリーである3兄弟、フィリップ・ド・セレイス・ド・ロスチャイルド氏、カミーユ・ド・セレイス・ド・ロスチャイルド氏、ジュリアン・ド・ボーマルシェ・ド・ロスチャイルド氏。世代交代を象徴するにふさわしいアートラベルとワインが揃い、2015年のムートンは記念碑的なヴィンテージとなりそうです。

イベントのために空輸された2001年のムートン

2001年のムートンとグラス
シャトー・ムートン・ロスチャイルド 2001年
今回のイベントではもう一つ特別なムートンが用意されていました。それは2001年度産のムートン。アントニー氏によると「2001年は、アメリカで同時多発テロが起き、世界中が深い悲しみに沈んだ年。だからラベルアーティストには、アメリカ人であるロバート・ウィルソン氏が選ばれました。ラベルのモチーフは、9.11の象徴でもあるツインタワーでもあり、平和への願いが込められています。」
ロバート・ウィルソン氏は故フィリピーヌ男爵夫人とも親しかったそうで、ラベルには男爵夫人のモチーフを配置し、ブドウの芽を表す緑と太陽を表す金色が薄褐色から深紫へと変わるワインの色彩とハーモニーを表現しています。
このイベントのために、フランスのシャトーから飛行機で運ばれたというこちらのビッグサイズの2001年シャトー・ムートン・ロスチャイルド。ワインが落ち着くように、1ヵ月前に到着するように手配されたということからも、1周年を祝福するために周到な準備を重ねてくださったバロン・フィリップ社のホスピタリティに感じ入りました。
ワインはちょうど飲み頃を迎えており、落ち着いたベリーのアロマに熟成からくる腐葉土やマッシュルームのブーケが香ります。味わいはとてもみずみずしく透き通るような美しい酸味と余韻が口中を満たします。2015年と比べるとクラシックな年と評される2001年ですが、10年以上の熟成を経てもなおみずみずしさと品格溢れる味わいは、1級シャトーならでは。

まとめ

様々なヴィンテージのムートンボトルが並んでいる
1周年を迎えたGINZA SIX店のイベントとあって、お客様もスタッフもそれぞれのヴィンテージのムートンがもつストーリーに耳を傾けながら、過去や未来に思いをめぐらせたのではないでしょうか。毎年変わるアートラベルだからこそ、その思いも強くなりそうです。改めてワインがもつ奥深い魅力を再発見することができる、1周年記念に相応しいテイスティングイベントでした。
ワインショップエノテカ GINZA SIX店
住所 〒104-0061 東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 地下2階
TEL 03-6263-9802 / FAX 03-6263-9803
E-mail ginzasix_shop@enoteca.co.jp
営業時間 10:30-20:30
 
ボルドー2015年
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