イル・ボッロとは、キャンティ・クラシコ地区近くにある中世の佇まいを残す村の名前。「サルヴァトーレ・フェラガモ」の社長、フェルッチオ・フェラガモ氏はこの村と、周囲の広大な敷地を丸ごと購入。トスカーナの生活が楽しめる田園リゾートとして復活させました。イル・ボッロ村はトスカーナの中心都市フィレンツェから車で一時間くらいのところにあり、今なお中世の佇まいを残す貴重な町です。フェラガモの購入後コンドミニアムやレストラン、教会、靴屋、ジュエリーショップなどを備えたリゾート地として有名になりました。この村では、2000エーカーを超える広大な土地でワイン・ハチミツ・オリーヴオイルを生産しており、またキアニーナ牛と競走馬の飼育も行っています。贅沢なプライベートヴィラやプールなども完備している他、各種スポーツやトスカーナ伝統工芸の体験もでき、世界中のセレブがヴァカンスを過ごす魅力的な町となっています。フェラガモ社の現社長フェルッチオ・フェラガモ氏の息子、サルヴァトーレ・フェラガモ氏がイル・ボッロの最高責任者を務めており、イル・ボッロにはフェラガモ家が別荘に使っていた館やサルヴァトーレ・フェラガモ氏の自宅もあります。
この土地で特筆すべきがワイン造り。もともとワイナリーがあったためこの土地を買い上げたというほど、ワイン造りはイル・ボッロ事業の中心に位置づけられていおり、現在、3代目サルヴァトーレ・フェラガモ氏がワイン造りに情熱を傾けています。もともとイル・ボッロ村でワイン醸造が始められたのは、メディチ・トルナクインチ家の統治下にあった18世紀ごろのこと。その後1999からはフェラガモ家がルーチェなどの醸造責任者も務めるニコロ・ダフィット氏監修のもとワイン造りを初め、今日では新しいワイナリーとして世界に認められるようになりました。葡萄畑の総面積は40ha。メルロ、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨン、サンジョヴェーゼ、プティ・ヴェルドの5種類の葡萄を栽培しています。イル・ボッロの3種類のワインはこれらの品種のブレンドによって生まれます。この地でキャンティを造ることも可能でしたが、このテロワールを最大限に活用するため、キャンティではなく独自の道を選びました。
イル・ボッロの畑は1haあたり葡萄樹4500本、樹1本から葡萄1kgという低収量に抑えています。そのため、葡萄の樹1本あたりから生産されるワインはわずか1本にしかなりません。大事に育てた葡萄は機械を使わず、人の手によって収穫されます。摘み取った葡萄は厳しい選別が施され、除梗後圧搾。発酵の初日は、凝縮感を増すため10-20%のジュースを抜き取ります。アルコール発酵10日間、28度のマセレーション22日間、アリエ産新樽でのマロラクティック発酵と、発酵は丁寧に段階を経て行われます。発酵が終わった後、18ヶ月のバリック熟成を行い、軽くフィルターをかけて瓶詰め後6ヶ月瓶熟してワインを落ち着かせ、出荷されます。徹底的な品質至上主義から生まれる味わいは、華やかでモダンながら、温かみを感じさせるもの。イル・ボッロの2004年ヴィンテージはワインスペクテーターで92点を獲得しています。フェラガモが世界に誇るハイクオリティなモノ造りのスピリッツはワイン造りにもそのまま継承されているのです。
IL BORRO イル・ボッロ 2004 赤 \ 6,090
濃厚な黒果実と、厚みのあるタンニンが魅力的な1 本。ワイナリーの名を冠するにふさわしい高級感のある仕上がりとなりました。 メルロ50%、カベルネ・ソーヴィニヨン40%、シラーとプティ・ヴェルド10%。
LAMELLE ラメッレ 2006 白 税込\4,200
ラメッレに使われるシャルドネは、かつて湖だった石炭質の土壌で栽培されたもの。畑から貝殻がたくさん出てくることから、ラベルには貝が描かれています。花やピーチ、パイナップルなどのフレッシュなトロピカルフルーツの香りに加え、白胡椒やヴァニラのニュアンス。酸のバランスが良く、エレガントな味わいです。
POLISSENA ポリッセナ 2004 赤 \ 4,725
サンジョヴェーゼ100%。華やかな果実の香りに、ほのかなロースト香が溶け込み、バランスの良いまとまり。もともとサンジョヴェーゼとトスカーナのテロワールは相性が良いだけに、素直な味わいが光ります。
PIAN DI NOVA ピアン・ディ・ノーヴァ 2005 赤 \ 3,675
シラー75%、サンジョヴェーゼ 25%。黒果実の風味にスパイス香が溶け込んだフルボディのワイン。シラー&サンジョヴェーゼというトスカーナの定番的組み合わせも、フェラガモの手にかかれば実にスタイリッシュ!
「サルヴァトーレ・フェラガモ」の直系3代目。 カリフォルニアやボルドーにも留学したほどの本格的な経歴の持ち主。
―これまでの3本と違い、ラメッレは初の白ワインですね。
とても上質なワインに仕上がったと思っています。ラメッレはシャルドネ100%。軽めのボディですが、トロピカルフルーツの香りとミネラルのバランスが素晴らしい。実に新鮮な、最高のミネラルを実感できますよ。
―イル・ボッロの畑はその昔湖だったそうですが、この土壌を分析することで、シャルドネに向いているとわかったのですか?
分析の結果、この土地にはイタリアの土着品種よりもシャルドネに適していることがわかりました。そこで海抜450mの山頂にシャルドネを3haほど植えたのです。
―ラメッレの一番のセールスポイントを教えてください。
それは、このワインが素晴らしい成功を収めた、という事実に表れているのではないでしょうか。ラメッレはソフトで、ミネラリティとフレッシュ感が最高。とても優雅で気品があって…、そうですね、女性に例えるなら、スーパーモデルのリンダ・エヴァンジェリスタだと思います(笑)
―ラメッレにはどんな食事が合うでしょうか?
刺身とか鮨かな。日本食は大好きですし、大変面白い食文化だと思います。イル・ボッロのワインと日本食の組み合わせをぜひ楽しんでいただきたいですね。
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