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なぜ香りや味わいに変化が起きるのでしょうか?
瓶詰め後のワインのボトルの中では、どんな変化が起こっているのか、少し科学的に詳しくみてみます。
瓶熟成は「還元的熟成(嫌気的熟成)」またはフランス語で「ヴィエイイッスマン(加齢)」と呼ばれています。まず瓶熟成の初期には、瓶内にわずかに含まれる酸素によって、ワインに香味の変化が起こります。この変化によってワイン中の酸素が消費されてしまった後は、還元的な状態、つまり酸欠条件下で熟成が進行するため、物質が相互にあるいは単独で変化することによってワインの味わいや香りが複雑になります。

[タンニンの酸化と重合] タンニンの酸化が起こり、重合が進むにつれて大きな分子になったタンニンが澱となって沈殿するので、収斂性の少ないまろやかな味わいに変化します。
[ポリフェノールの酸化と重合] ポリフェノールが酸化し重合することによって、柔らかな香味に変化します。
[アントシアンの酸化と重合] アントシアンが酸化されて紫色が褐色に変化するとともに、タンニンと重合することによって色調が変化します。
[有機酸とエタノールのエステル化] 酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、乳酸、酢酸、コハク酸などの有機酸とエタノールが徐々にエステル化し、香りに変化が現れます。
※重合・・・1種類の分子が2個以上結合して分子量の大きい新たな分子を生成する反応。
※エステル化・・・酸またはアルコールをエステルに変える反応。
それ以降は化学反応の均衡が最も取れた状態(仮にこの状態を熟成の頂点とします。)に至るまで反応が継続し、ワインが熟成していきます。この状態は、ワインの複雑性が最も極まって落ち着いており、いわば熟成という昇華を経て、ワインが飲み頃になった状態ともいえます。そしてこの状態に至るまでの期間及びこの状態を保っていられる期間が、エイジング・ポテンシャルと言われます。
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熟成の頂点に至るまでの変化の速さ、また熟成の頂点の高さ(低さ)の違いによって、エイジング・ポテンシャルや『飲み頃』に違いが現れます。長期熟成のワインのなかには熟成の頂点に達するまで何十年もかかるものもありますが、逆に極端に言えば初めに出荷した時点がすでに頂点で、ポテンシャルがほとんど残っていないワインもあります。そのため、『飲み頃』=熟成と必ずしも言えない場合もあるのです。
『飲み頃』の時期や期間がどのくらいの長さかということはワインによって様々。もしかしたら何十年かもしれないし、数ヶ月かもしれないのです。そのため飲み頃がどのくらいかということは、予測はできても断言することはできません。また、『飲み頃』は非常に抽象的な概念ですので、個人の好みによっても左右されます。飲んでみてそのワインの複雑味とバランスのよさに満足できたら、それが『飲み頃』ということなのではないでしょうか。
それぞれのワインによって熟成の仕方が異なるため、時間的な区切りではなく、ワインの状態で区切る「熟成の段階」という概念があります。
著名なワイン評価雑誌「ワインアドヴォケイト」では『熟成の段階』を次のように示しています。
テイスティングノートを基準に飲み頃の期間を3区分しています。

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推薦される飲み頃の時期に達していないもの。
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推薦される飲み頃の前期に達しているもの。
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推薦される飲み頃の中期に達しているもの。
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推薦される飲み頃の後期に達しているもの。
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推薦される飲み頃を過ぎているもの。
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熟成によって真価を見せるワインの代表、ボルドーワイン。
飲み頃を迎えるまで自分でエイジングさせるのも通な楽しみですが、
今すぐ飲みたいという方にちょうど飲み頃に入っているワインをご紹介いたします。

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『熟成』についてご説明してきましたが、『熟成感』は体験しなければ分らないもの。ボルドー・サンテミリオンのシュヴァル・ノワールで長期熟成を体験してみましょう。1989年ヴィンテージ=18年熟成。しかも、熟成の環境は折り紙つき、独自のセラーで完全に熟成させてからワインを市場に出すという、ワイン商、マーラ・ベッセの蔵出しです。
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白ワインの熟成は、赤ワインの熟成に比べて変化が穏やかですが、時を経ることによってワインの持つ様々な要素がまとまり、味わいに深みが出ます。白ワインは赤ワインに比べて寿命の短いものが多いため、長期熟成させることができるのはトップクラスのごく一握りだけ。しかし長命なワインのなかには赤ワインよりも長く熟成するものもあります。
熟成によって深みを増す代表的な白ワインをご紹介いたします。
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MEURSAULT ムルソー/ ブルゴーニュ
シャサーニュ・モンラッシェ、シャブリなどブルゴーニュの繊細で豊潤なシャルドネはいずれも時を経て、香りや味わいが幾重にも重なり素晴らしい熟成感をみせます。しかし飲み頃を見極めるのが難しいブルゴーニュ。ピークを逃さず飲み頃を検討をするのもまた愉しいもの。
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SAUTERNES ソーテルヌ / ソーテルヌ
世界的な甘口の代表、ソーテルヌ。50年の熟成にも耐えうるといいます。ハチミツのような甘みを支える酸も若いうちはいきいきとしていますが、徐々に丸みをおび、洗練されていきます。
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BORDEAUX BLANC ボルドー・ブラン / ボルドー
主にソーヴィニヨン・ブラン、セミヨンを使用し、ボルドー全域で生産される白ワイン。引き締まった酸のフルーティーさと樽を効かせたボリューム感があり、熟成に伴い、角ばった印象がやわらいだ、なめらかな感触は独特。
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CHATEAUNEUF DU PAPE BLANC シャトーヌフ・デュ・パプ・ブラン/ ローヌ
赤とともに非常に長い伝統を持つヌフ・デ・パプの白。熟成後も比較的フルーティーで酸味が生きており、他の地方にはない風味が楽しめます。古いヴィンテージのボトルは希少なものです。
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VOUVRAY ヴーヴレイ / ロワール
ロワール特有の葡萄品種、シュナン・ブラン。この葡萄から造られれるワインは辛口〜甘口、さらにスパークリングタイプまで様々。若いうちは、酸味が堅く感じるワインもありますが熟成により複雑味を帯びてひらいてきます。5〜10年熟成させることも可能です。
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スパークリングワインの熟成も白ワインと同じことがいえます。
例えばシャンパーニュは醸造工程の最後に「門出のリキュール」を添加しますが、このリキュールが良く馴染むまでは最低3ヶ月かかると言われています。また長期の瓶内熟成を経たシャンパーニュのブリオッシュ、ビスケット、コーヒーのような芳ばしい香りが高品質シャンパーニュの特徴として挙げられることもあります。スパークリングも熟成することによって、ワイン内の多彩な要素同士が馴染んで味わいがまとまるとともに、複雑さが増していくのですね。
シャンパーニュと並んで熟成を楽しめるスパークリングがフランチャコルタ。90種もの原酒から20種をブレンド。また上級キュヴェはすべて単一ヴィンテージというBELLAVISTAのフランチャコルタは、ワインとしてのポテンシャルが高い、つまり熟成により開花する要素を含んでいるのです。
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ワインの熟成という点において最初に思い浮かぶのは、やはりボルドーワインでしょう。20年、30年という長期の熟成も可能であり、格付けされていないプティ・シャトーにおいても熟成に耐えうるポテンシャルを備えています。
しかし、今回ご紹介したいのは『イタリアワインのリゼルヴァ』。フランスに負けない歴史とワイン文化を持つイタリアでも『熟成』がワインの価値を左右します。イタリア独自の美味しい熟成ワインを堪能しましましょう。
リゼルヴァとは、イタリアのワイン法上でDOCGに加えて設定された熟成期間を満たしたワインだけが名乗れる呼称。つまり、リゼルヴァとは長く熟成させることを約束したワイン。イタリアには31箇所のDOCGがありますが、リゼルヴァの規定があるのは5つ。長熟に適した産地が選ばれています。
出来が良い年の葡萄は長期熟成に耐えるポテンシャルを備えており、その可能性を十分に引き出すために長い醸造・熟成期間を設け、これをリゼルヴァとしてリリースします。通常ワイナリーとしては、樽の状態でワインを長い間管理するのは非常に手間とコストのかかることですので、生産量も限られてしまいます。リゼルヴァとは土壌、ヴィンテージ、造り手の努力が生み出す上質なワインということを示しているのです。
リゼルヴァは醸造過程で長期間の樽熟成と瓶熟成を経ていますが、出荷されてからも長い間熟成させることができるので、手元で熟成を見守るのにぴったりのアイテムです。
代表的なリゼルヴァを2つご紹介しましょう。
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キャンティのなかでも伝統的な産地、つまりルネッサンス以前からキャンティワインの産地として知られていた地区で造られたワインが、キャンティ・クラシコです。(クラシコとは「伝統的」という意味)。キャンティ・クラシコはキャンティと異なる独自のDOCGとして認められています。原料となる品種はサンジョヴェーゼ80%以上、その他の品種20%以下。スーパータスカン隆盛後、法律が後追いする形でサンジョヴェーゼ100%が認められました。
キャンティ・クラシコは赤い果実やスミレの花のような華やかな香りを持ち、滑らかで調和のとれたスタイルが特徴。リゼルヴァは深みと複雑性を併せ持ち、10年以上熟成できるものもあります。
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19世紀中ごろ、モンタルチーノに住むクレメンティ・サンティという男とその仲間たちがサンジョヴェーゼ種の分枝系からブルネッロ種を開発し、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノが誕生しました。この葡萄から造るワインはサンジョヴェーゼ種に比べ色が濃く、がっしりとした骨組みや、濃密で個性的な香りを持ちます。
格調高く重厚ですが、熟成にともなって柔らかさやエレガンスが出てきます。バローロやバルバレスコに並び、国際的にも評価の高いワインです。
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これまでご紹介してきました熟成ワイン、すでに熟成したワインを買うのも楽しみですが、若いうちに手に入れたワインを自分の手元で熟成させることができたら・・・これほど贅沢な愉しみ方はありませんよね。
熟成ワイン魅せられてしまった方のために、第4弾では、実践編と題してエイジング(熟成)におすすめのアイテムをご紹介いたします。
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ボルドーには『プリムール』という販売があります。プリムールとは・・・樽熟成中のワインを限定先行販売するボルドー独自販売方法です。毎年秋に収穫、冬にかけて醸造されたワインを年を越した春、各シャトーが一斉にワインを売り出します。ボルドーではヴィンテージの出来をいち早く知ろうと、世界中の業界人が集まり、テイスティングと商談が行われる一大イベント。もちろんワインは樽で熟成中ですので、実際に手元に届くのは瓶詰めされる2年後。樽に入ったワインを買うといっても数百本などの単位ではなく、一般のお客様のために1本や3本からご購入いただくことができます。
エノテカは日本で初めて一般消費者向けのプリムール販売を行ったパイオニアです。例年特級シャトーとの直接取引を行い、世界でも最高レベルの品揃えと国際価格にてプリムールワインをご紹介しています。お引渡しするワインはすべてシャトー蔵出しにてご用意。リリースされたワインをいち早く現地からお運びいたします。他では真似の出来ない最高のコンディションのボトルをお楽しみください。
まだ樽に眠っているワインを買い付ける醍醐味はボルドーのプリムールでしか味わえません。プリムールで購入すれば希少価値の高い銘柄や生産本数の少ない銘柄でも確実に手に入れることができ、しかもワインがシャトーからダイレクトに自分の手元へ届く喜びが味わえます。ワインが生まれる前から、生まれ育ちやがて熟成を迎えるまで、じっくりとことん付き合ってください。
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2004年ヴィンテージボルドーはワインを造る3つの要素、すなわち「テロワール」「ヴィンテージ」「造り手のスタイル」すべてが揃い、バランスがとれているのが大きな特徴です。グレートヴィンテージと呼ばれる2003、2005年は、ヴィンテージの個性が強烈に前面に出ることになりました。それに対し2004年は各シャトーのワインメイキングのスタイルを実感でき、テロワールの特性を味わえる絶好のヴィンテージとなっています。正統=クラシックなヴィンテージといえる素晴らしいヴィンテージなのです。
そして2004年をおすすめするポイントは酸度の高さ。2004年ヴィンテージは総じて酸度が高く、長期のエイジングが期待できるスタイルの銘柄が多く見受けられます。熟成の結果によってはグレートヴィンテージである2003年を上回る可能性も十分に秘めているといえるでしょう。すぐに飲んでももちろん美味しいですが、せっかくエイジングポテンシャルが高いのですから、ぜひ熟成させてみてください。
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2001年ヴィンテージイタリア全土、特にトスカーナの葡萄は天候に恵まれ、非常に良い出来になりました。イタリアの著名なワインガイド「ガンベロロッソ2007」は、2001年のトスカーナ地方のヴィンテージに最高の星5つをつけており、ロバート・パーカーのヴィンテージ評価においても94ポイントと非常に高いポイントを獲得しています。また、イタリアワインというのは熟成したボトルを見つけるのが難しいもの。現在でも市場に出回っている1990年代ものは、非常に少数です。
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ワインはボトルの大きさによって熟成速度が変化します。第1弾でもご紹介したように熟成による変化というのは、科学変化ですので容量が大きいほどボトル内が還元状態になるのに時間を要します。逆に小さいボトルほど熟成が早いので、750mlの半分のサイズのハーフサイズはより早く熟成感を楽しむことができます。
そして意外に思われるかもしれませんが、一般的に言われているのが熟成に最も適したボトルはマグナムボトルだということ。750mlボトルに比べてワイン容量に対するボトル内の空気が少ないことなどが理由と考えられますが、生産者にも通じる確かな定理です。
じっくり熟成させたい方はマグナムボトル、早く熟成させたい方はハーフサイズのワインを熟成させてみてはいかがでしょうか。
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第1回でも触れたとおり、飲み頃というのは環境や個人の好みに左右され、著名な評論かも、ワインの造り手も明確に飲み頃を断定することはできません。熟成感の加減を楽しむためにお気に入りのワインは複数本購入しておくのがおすすめです。複数本あれば時々開けて飲みながら熟成具合を確かめることができます。
そして複数買いにおすすめなのが『まとめ買い』です。まとめ買いは5本分のお値段でワインが6本買えてしまうお得な買い方。2セットお求めいただくと10本分のお値段で1ケース手に入れることができます。熟成向きのアイテムを多数ラインナップしておりますので、ぜひご利用ください。
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せっかく購入した素晴らしいワインも、保管状況が悪かったら台無し。ワインは最適な保存環境にあって初めて花開くのです。ワインの保存には専用のワインセラーが一番です。
ワインセラーはワインの大敵である熱、光、振動、乾燥などからワインを守り、最適な温度・湿度、振動がなく光を通さないワインの保存に適した環境を実現します。
【デバイスタイル】1本、6本、12本、30本と収納本数を選べる多彩なラインナップ。スタイリッシュな外観と選べる3つのカラーが人気。冷却方式にはペルチェ方式を採用、静音・無振動を実現しました。
【ドメティック】北欧生まれの「無振動・超静音」セラー。独自の「アブソープションシステム」を利用することにより、無振動・超静音を実現。寝室に置いてもうるさくありません。
【フォルスター】ワイナリーのカーヴ(ワイン貯蔵庫)をお手本に、庫内を最適湿度65%以上に保持。静音・防振設計もしてあり、プロも使用する高機能商品です。
エイジングを経たワインは、すべてとは言えませんがリリース当時よりも高価になります。熟成によって味わいが良くなる、ということももちろん理由の一つですが、時間が経つにつれてどんどん消費され数が少なくなっていきますので、希少価値が出てくるからということがあるからです。ワインを熟成させることは、そのワインの希少価値や付加価値を高めていくことになるのです。大切なワインはぜひワインセラーで熟成させましょう。
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